SONY Tablet P タッチ&トライレポート(追記あり)

9月1日にドコモとソニーから発表のあったSONY Tablet P と S。
当日、SONY Showroomとドコモスマートフォンラウンジに展示されたので即日行ってまいりました。






Pだけでかなりのボリュームになりそうなので、Sについては別途記述します。今回はPのみで。


まずはこちらの比較から。






そっくり!
↓先日掲載した、自作コールドモックです。
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20110622/p1
寸法が公開されていなかったのでおおよそで作ったものですが、自作のほうが若干小さいだけでほぼ一致。厚みもほんの少し足りない程度。我ながら笑ってしまいました。


公表スペック
●モデル:SGPT211JP/S
●OS:Android 3.2
プロセッサーNVIDIA Tegra 2 モバイル プロセッサ、1GHz
●メインメモリー:1GB
●液晶:5.5型 ウルトラワイドVGA(1024×480)×2、TFTカラー液晶
●ストレージ容量:4GB
●主な入出力
  USB:Hi-Speed USB (USB 2.0) 、Micro-B コネクター ×1
  ヘッドホン出力:ステレオ、ミニジャック ×1 (モノラル、マイク入力と兼用)
Wi-FiIEEE 802.11b/g/n準拠
●3G:
   通信事業者 NTTドコモ
   通信方式 UMTS/HSPA/HSPA+(850、900、1900、2100MHz)、GPRS/EGPRS(850、900、1800、1900MHz)、
GPS:StandaloneGPS/AssistedGPS(通信事業者と契約時のみ)
Bluetooth機能:Bluetooth 2.1 + EDR準拠 対応プロファイル=A2DPAVRCPHSP、HID、SPP、OPP
●3軸加速度センサー、ジャイロ、デジタルコンパス、照度センサー
microSDメモリーカードスロット ×1、対応SDメモリーカードmicroSD、microSDHC
●オーディオ:対応コーデック/フォーマット AAC、mp3、WAV、WMAWMA Pro、FLACMIDIOgg Vorbis
●ビデオ:対応コーデック/フォーマット H.263、H.264/AVC、MPEG-4、WMV
●フォト:対応コーデック/フォーマット JPEG、GIF、PNGBMP、WBMP
●内蔵モノラルスピーカー
●内蔵モノラルマイク
●カメラ
    (フロント)Webカメラ、30万画素
    (リア)“Exmor for mobile” CMOSセンサー搭載 HDカメラ、511万画素
●その他 主な付属品 ACアダプター、リチャージャブルバッテリーパック、2GB microSD カード(試供品)×1
●バッテリー駆動時間
  スタンバイ時 約120時間、音楽再生時 約16.8時間、ビデオ再生時 約6.5時間、
  Wi-Fi Web閲覧時 約6.1時間、3G Web閲覧時 約4.6時間
●バッテリー充電時間:約7.5時間
●温湿度条件
  動作時:温度5℃から35℃、20%から80% (ただし結露しないこと、および35℃における湿度は65%以下)
  保存時:-20℃から60℃(ただし結露しないこと)
●外形寸法:開いたとき:約 幅180mm×高さ14mm×奥行158mm、閉じたとき:約 幅180mm×高さ26mm×奥行79mm
●質量:約372g
●10〜11月発売予定、10月中旬頃より先行予約販売開始予定

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(追記)

10月19日予約開始、28日発売!

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重さはGalaxy Tab SC-01C(7インチ)の約382gよりも少し軽く約372g、折りたためば非常にコンパクト、丸みがあるので持ちやすい、氣軽に片手で握って持ち歩けそうです。ポケットへもすっぽり。外装はなかなか高級感あり、手触りも良し。




【設定画面】

ソニーショールーム
android 3.2が入っています。Sはすでに完成版・製品版のバージョンですが、このPは、発売がまだ先ということもあり開発途上のバージョン、とのこと。

↑ドコモ版。ソニーショールーム版とはベースバンドバージョンが違っています。


ドコモ版、現時点ではテザリング不可、発売時にどうなるかはまだわからないそうです。






ここのホームをカスタマイズする画面では、幸運なことに、特に2画面対応しなくてもそれっぽく見えます。




【アプリ】




このアプリ一覧自体、SONYによってカスタマイズされたもの。ところどころに四角いアイコンで下の部分が青と紫をぼかした横線のものがありますが、これらはSONYによって独自カスタマイズあるいは独自作成されたアプリたちです。




画面左上↓






SONYが手を入れた先ほどの四角青紫横線アイコンのアプリだけ、画面左上のこのスペースにショートカットを設置することができます。ここに置けるのは4つまでだったと記憶しています。




【Favorites】





カテゴリごとに好きなものをお氣に入り登録して表示させる独自ツール。フォルダをもっとビジュアル化したようなもの、でしょうか。良く使うものを登録しておくと使いやすくなるかもしれませんね。




【画面表示切替】


片面表示と全画面表示の切り替えができます。
電子書籍にて試し。




表示切り替えができると非常に便利ですね。

二画面ならではの表示。『本』らしさが出ます。




【カレンダー】


これはSONYカスタマイズが入っているので、2画面による最適化がなされています。





【操作感】
ベンチマークスコアをうまく測れなかったので、また後日試してみます。


基本操作における動作は、Sほどではありませんが結構スムーズに動きます。


 マルチタッチ

 マルチタッチは同時5点認識でした。片面だけでも、両面合わせてでも合計で5点のみ。10点認識がより好ましかったのですが、片面5.5インチであることを考えると、まずまず、といったところ。


 マップ


 マルチタッチ、使える範囲内ですが少し動きがカクカクします。最終調整に期待。表示ももう少し速いと快適になりますね。


 ブラウザ
 一画面でマルチタッチ


 二画面にまたがってマルチタッチ


 マップよりは動き良い感触ですが、やはり少しカクカク。快適さの追求、さらなる調整をぜひお願いしたいところ。
 表示速度、スクロール速度まずます。完成版ではさらに滑らかになっていてほしい。
 HTCのような自動調整ではありませんでしたが、ブラウザに表示されているページを拡大・縮小したあとにダブルタップすると、画面幅に合わせて文章を改行してくれます。これは読みやすくなるので便利。


 展示されていたSONY Tablet Sはすでに製品版の最終バージョンで、マルチタッチ快適、滑らかサクサクエクスペリエンスが確かに実現されておりました。まだ開発途上のP、サクサクエクスペリエンスに向けて、最終調整をどうぞよろしくお願いいたします!



 キーボード



 ↑標準キーボード。これはSONYのオリジナル。下側の5.5インチ画面全体がキーボードになるのでキーが大きくバランス良し。


 ↑ピンボケで恐縮です。これはATOKQWERTYキー。

 ↑mazecにて手書き入力もなかなか滑らか。

 同時5点認識なので入力の快適さが氣がかりでしたが、両手親指入力は非常に快適!スラスラ打てます。ソフトウェアキーボードのレスポンスが非常によく、入力が多い私にはうれしい限り。この感触ならかなりがつがつ使えそうです。安心しました。androidiOS双方に対応したワンセグチューナーも登場してきたので、これでIS01から卒業できそうです。

 端末新調したら自分も進化せねば。IS01では10本指入力もしていたので、このPでも両手10本指入力に挑戦しようと考えております。少し試してみたところ、練習すればできそうな氣配でして・・・


(↑この写真はSですがPと同じIMEです)
 標準搭載のこのIMEがどれほど使えるものか、実際にしばらく使ってみないとわからず。上質に仕上がることを期待。


 Bluetooth
 SもPもHIDプロファイル対応なのでBluetoothキーボードとマウスを試してみたのですが、持参したキーボード2種とも、SとP双方ペアリングできましたが接続ができませんでした。SはS用の純正Bluetoothキーボードだと快適動作だったので、後日改めて試したいところ。マウスも同様、SもPもペアリングできて接続不可。こちらも後日再度試してみます。


このように、基本動作はまずまず、マルチタッチは最終調整必要。ソフトウェアキーボードは入力快適。SのみならずPでのサクサクエクスペリエンス実現を目指して動いていると思うので、楽しみに待ちたいと思います。





Gmail


これは特にカスタマイズされていないので通常のまま。


【「メール」アプリ】


こちらは2画面表示に最適化しており、とても見やすく使いやすいですね。ひとまずこちらにGmailを設定すれば良さそうです。しかしながら、Gmailアプリ自体での2画面対応がベスト。




【ビデオプレーヤー】




2画面最適化されており、とても使いやすい仕様。下側画面にて操作、上側画面にて視聴。良い出来です。




YouTube





2画面対応なしの通常のまま。全画面表示だとベゼルが映像の中央にきてしまうのは致し方がないところ。先述のビデオプレーヤーのように2画面最適化されることを強く希望。




【ミュージックプレイヤー】






2画面最適化されたアプリで、アーティストビューというものが直感的操作ができて楽しい。下側画面にて操作、上側画面に内容表示。見やすくて使いやすいです。




【ギャラリー】




SONYカスタマイズにより2画面対応。下側画面にてサムネイル表示・操作、上側画面にて選択画像表示。




動画や画像を見ると、「黒」が映えるのがわかります。画質良好。
モノラルスピーカー、出力の大きさまずまず。
イヤホン試聴しそこねたので、今度試してみます。




【カメラ】











2画面最適化されており、下側画面で操作。撮影、上側画面にいま撮影したものがサムネイル表示されていきます。なかなか使いやすくかっこいい仕様。どんどん撮影したくなります。




このように、2画面最適化・2画面対応したアプリはどれも上と下の画面の使い分け方が一定しているので、違和感なく使うことができます。統一性あり。このようなアプリがもっともっと増えることを望みます。
また、要望としては、ブラウザを2画面それぞれ別のページを表示させたり、2画面それぞれ別のアプリを動かしたりして、マルチディスプレイをマルチウィンドウのように使うことができるようになってほしいですね。格段に使える端末になります。その辺も考えているような雰囲氣ではあったので、期待が膨らみます。
少なくとも、Kyocera Echoよりずっと動きよく見やすく使いやすいので、さらなる充実をぜひ。






嬉しいことに、裏蓋を外すことができてバッテリー脱着可能!予備バッテリー購入が決定いたしました。
バッテリー容量 3080mAh、wi-fi接続のweb閲覧で6時間程度もつとのこと。私のChromebookと同じくらいの持続時間。バッテリーが2つあれば12時間。予備にひとつ買っておけば十分そうです。
ちなみに、

↑バッテリーを外してmicroSDカードの脱着。

↑表のカバーを外すとそこにはSIMカードスロット。



別売りで外装交換可能!カラーバリエーション


ブラック



ホワイト



ブラックもマットな感じでかっこいいのですが、私は特にこのパールホワイトがとても氣に入りました。かっこいい!一種につき5,980円(メーカー希望小売価格)。買います。



純正ケース




3,980円(メーカー希望小売価格)
新品ということもありますが、出し入れが結構キツキツでした。





本革なので 9,980円(メーカー希望小売価格)
このケースは出し入れ楽々、良い感じです。高いですけれども。


ケースその他アクセサリーは、サードパーティからも出てくるであろう、とのこと。






記事によって、2画面対応がほとんどなされておらず動きがカクカクするときがあるためPはアウト、のような内容が見受けられました。しかしそれは早計。Sと違ってPは発売がまだ先で現在展示されているものは開発途上機。2画面対応はこの時点でもよく見れば多少なされており、他は発表時にまだ間に合っておらず現在つくっている最中である、とのことでした。『サクサクエクスペリエンス』を銘打つだけに、動きの滑らかさも最後まで調整がなされることでしょう。10月後半から11月に最終版が完成し登場するそうなので、それまで楽しみに待ちましょう。


前評判ではかなり酷評されていたPですが、実際に触ってみたところ、私には好感がもてました。メーカー努力も感じられます。
畳めばコンパクトで持ち歩きしやすく、開けば大画面で見やすく使いやすい、かっこよく高級感あり。バッテリー交換可能。あとはサクサク滑らか動作&安定性と2画面対応に課題。Ice cream sandwichにアップデートされるかどうかは、アップさせたいけど新OSが出てこないとどうなるかわからない模様。SONY頑張ってほしい!




【重要情報】
記事になっているものはまだ目にしたことがないのですが、ソニーショールームのスタッフさんから直接伺った情報では、このtype Pは、ソニーストア限定で<wi-fi版>が販売されます!あまり宣伝はできない状況、とのことでした。3G+wi-fi版と同時期に発売予定。私は、回線数や時期・維持費など考慮し、どちらを買うか検討中です。SだけではなくPもwi-fi版あり、うれしいですね。