Xperia Z Ultra au 4G LTE版SOL24の使用感(一ヶ月モニター) その壱 『バッテリー持続時間』

 先月の1月22日、『Xperia新製品タッチ&トライアンバサダーミーティング』に参加してきました。そのときにXperia Z Ultraのau 4G LTE版 SOL24を一ヶ月モニターとしてお借りしたので、その使用感や試したことなどを2回に分けてお伝えいたします。


 ミーティング当日の内容についてはこちらをご覧くださいませ。
Xperia(TM)新商品タッチ&トライ」アンバサダー・ミーティング その壱
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140127/p1
Xperia(TM)新商品タッチ&トライ」アンバサダー・ミーティング その弐
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140127/p2



 今回の記事では、au 4G LTE版Z Ultra SOL24を使っていて非常に氣になった部分、バッテリー持続時間やそれに付随することについて記してまいります。次回は、それ以外について総合的に。


 私は去年の9月にSIMフリー LTE版(グローバル版)Z Ultra C6833を購入し、メイン端末として毎日持ち歩いて使用しています。今回モニターでお借りした端末は開発機で製品版ではありませんが、中身の細かい違いだけで大差はなさそうです。
 au IDについて、私は自分のIDを持っておらず、今回ID貸し出しは無かったので試せず。



 端末情報・・・モニター機の端末情報(バージョン情報)は掲載不可とのアナウンスあり。ご参考までに製品版の情報をご覧ください。
 ↓au 4G LTE

 ↓wi-fi

 グローバル版では既にandroid 4.3になっており、Nexusなどは現在4.4です。よって2段階遅れ。アップデート対応するようですが、いつになるかは未定とのこと。もはや4.3はスキップして4.4を目指していただきたい。


 Z Ultraのバッテリー容量は、グローバル版・au 4G LTE版・wi-fi版とも3,000mAh。グローバル版は1時間で10%程度のバッテリー消費、ネット使いっぱなしで満充電から完全放電まで10時間程度使えます。ごく一般的な値。これは、android 4.2だった当初でも同様。androidの最新バージョン4.4では省電力へ配慮しバッテリーもちがよくなっているそうなので、アップデートが待ち遠しいです。
 果たしてandroid 4.2のau 4G LTE版のバッテリー持続時間はどうか。



<最初の状態>
 貸出機を受け取り、デフォルト状態のまま(LTE接続、アプリそのまま、省電力設定せず)ネット使いっぱなしで試したところ、30分で10%も減るというひどい状態でした。トータルで5時間しか持たず。これでは使い物になりません。
 グローバル版とwi-fi版にはSTAMINAモード、au 4G LTE版には省電力モードがあります。これらは機能に制限をかけて持続時間を延ばすもの。グローバル版ではSTAMINAモードを使わなくても10時間は使い続けることができます。機能を十分に使いながらバッテリーがもつことが重要です。2倍の速さで消費するau 4G LTE版・・・この違い、そもそもの原因は何なのか。
 まず頭に浮かぶのは、グローバル版には無くてau 4G LTE版にはあるもの・・・auアプリ。


 自分では起動させていないauアプリたちが動いています。au IDも無いのですが。

 ↓ちなみに店頭の製品版ホットモックでもこの状態↓


 これは検証せざるを得ません。アプリを入れたり除いたり設定を変更したりするのは通常利用の範囲内と判断。auアプリは削除できないため、すべて無効化してみました(有効化・無効化の切り替えは設定で簡単にできます)。ドコモアプリのように無効化設定してもすぐに勝手に有効化して復活してしまうことは無いようです。



<第一処置>
 auアプリ無効化後、30分で7〜8%の消費に改善!やはり!と。しかしそれでもまだ、グローバル版より減りが速い。ここで、自分では一度も起動させていない標準ブラウザがなぜか激しく消費していました。


<第二処置>
 標準ブラウザ、アンインストール実行(初期化で原状回復可能と判断)。ここまできてやっと、au 4G LTE接続のままでもネットを使い続けて1時間に10%の消費、グローバル版と同等、連続ネット使用で10時間使えるようになりました。持続時間倍増、大幅改善です!



<結果>
 auアプリたちと、最近のNexusやグローバル版などではもう存在しない地球アイコンの標準ブラウザが動くことによって、バッテリーを激しく消費していました。異論もあるようですが、実際にauアプリ無効化と標準ブラウザ削除のセットで持続時間が2倍にまで改善しています。auアプリと標準ブラウザが何か関連していると考えられます。また、wi-fi版購入者によると、wi-fi版でも30分に10%消費する、とのこと。もちろんauアプリは入っておらず、地球アイコンの標準ブラウザも搭載されていません。グローバル版とau 4G LTE版の状況を案内したところ、これからいろいろ検証してみるそうです。こちらもとても興味深いです。



 ユーザーから非常に重要視されるバッテリー持続時間。国内版ではいったい何が起こっているのか?



<標準ブラウザの何故>
 私は最近の国内発売端末には疎い傾向にあるのですが、今回初めてau 4G LTE版Z Ultraを使ってみて、いまだ地球アイコン標準ブラウザが入っていることに驚きました。Nexusではandroid 4.1からこのブラウザは消えてChromeのみになり、グローバル版Z Ultraでもwi-fi版でもChromeのみ。ざっと見てみたところ、au版のandroid端末にはほとんど地球アイコン標準ブラウザが入っているようです。ドコモ版android端末では、最近のXperiaではChromeのみが入っていて、地球アイコン標準ブラウザ無しの機種があるようです(特殊情報入りましたが詳細は伏せておきます)。他の機種は地球アイコンの標準ブラウザが入っている模様。


 国内版であえて地球アイコン標準ブラウザを搭載している理由があるはず・・・ここで、au端末ではauスマートパス認証がChromeでは通らず、標準ブラウザだと通るという話を伺いました。
 見てみると、auのQ&Aでは、スマートパス認証が通らないのだがどうしたらよいか、という質問に対し、Chromeを使っていないか?デフォルトの標準プラウザで試してほしい、というものや、Chromeのバージョンアップ後にログインしようとするとエラーになるようなのでChromeのバージョンを古いものに戻して試してほしい、といった回答がありました。しかし基本はデフォルト「標準ブラウザ」のようです。


 また、au Marketがエラーになる(通信失敗・ID/PWエラー)場合、au Marketアプリのデータ消去に加えて「標準ブラウザ」のキャッシュ消去をすると解消する、ということもあるようです。
 さらに、内蔵されているセキュリティアプリなどでは、デフォルトの標準ブラウザでないと動かない、という回答もあり。


 auのアプリ、auのサービスには標準ブラウザが密接に関係していることがわかってきました。キャリアにとってこんなに標準ブラウザが重要なものになっていたとは知りませんでした。androidの流れからは消えつつある地球アイコン標準ブラウザ。まだまだ日本では残っていきそうですが、今後どうするのでしょうか。



<まとめ>
 auアプリ、auサービスを維持する、利用するためにはバッテリー持続時間を犠牲にすることになると言ってよさそうです。通常の2倍の速さで消費していきます。キャリアがバッテリーを消耗し端末のメモリを食っている!と言いたくなります。早急に大幅な改善をしたほうが良いと思うのですが、そのような流れは無いのでしょうか?auアプリ・auサービスを利用する人は涙を飲むしかないのでしょうか・・・




 次回は、Xperia Z Ultra au 4G LTE版SOL24について、その他総合的にお伝えしてまいります。
Xperia Z Ultra au 4G LTE版SOL24の使用感(一ヶ月モニター) その弐『総合編』
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140218/p1