Xperia Z4、Xperia A4タッチ&トライアンバサダーミーティング 参加レポート
6月12日(金)夜、『Xperia Z4、Xperia A4タッチ&トライ アンバサダーミーティング』が品川で開催、参加してまいりました。まずはそのイベントの模様をお伝えいたします。
会場内に入って最初に飛び込んできたのが、カレーの香り。
いつもだと通称Xperia飯は軽食としてサンドウィッチやサラダのパックとドリンクでしたが、今回は氣合が入っていました。ご飯物は初めて。しかも、ビュッフェスタイルのランチカレーで有名な『もうやんカレー』の出張サービス☆ これはうれしい!好きなものを好きなだけ盛り付け。
すぐに食べたいのを我慢。フリータイム時の混雑を避けイベント開始前の時間を利用して、壁際に展示されているアクセサリーたちを撮影し、モニター貸出の手続きを先に済ませました。
そのあと、席についてカレーを堪能。
ごちそうさまでした。久しぶりに食べたもうやんカレー、おいしかったです!
今回モニター貸出があったのはXperia Z4(3キャリアのうちのどれか)とSmart Watch 3で、A4はタッチ&トライのみ。A4を予定数確保することが難しかった、と案内メールには記載されていました。あと、ぜひハイエンド機を体感していただきたいという思いがあった、と会場にて説明がありました。
手渡された袋の中身チェック。
ネームカードとストラップ。これまで必ず回収されていましたが、今回ようやくおみやげとして頂くことができました。
端末は、au版Xperia Z4 SOV31 アクアグリーンとSmartWatch 3でした。一番試したかった色がきたので嬉しい限り!
ウィンドウ付カバーケース、アンテナケーブル、USBケーブル、ACアダプター、その他書類、パンフレット。
Z4は3キャリアから発売のため、今回はau版だけでなくドコモ版やソフトバンク版と3キャリアすべて貸出がありました。どのカラー、どのキャリアになるかは運次第。
各種パンフレットと書類。
●Xperia Z4概要
いよいよ商品解説が始まりました。司会は恒例の笹谷さん。まずはZ4の概要から。
Xperiaが日本におけるAndroidスマートフォンシェアNo.1を獲得したそうです。詳細データは登場せず。また、ソフトバンク内において、Xperia Z3がiPhoneを抑えスマホ満足度No.1を獲得。ソフトバンクでの様子も変わってきました。
アジアで低価格Xperiaが惨敗しても、日本でハイエンドXperiaは人氣。
Xperia新商品ラインナップ。
Z3では32bitだったものがZ4では64bit対応へ。
Xperia Zと比較して、Z4は処理能力が約2〜3倍まで向上。
GPU処理能力は最大約2.6倍へ。
通信速度の高速化。
3キャリアでの外観の違い。
前面には違いなし。背面で、ロゴや型番、FeliCaまたはNFCの表記に違いあり。
ソフトバンク版はグローバル版と見分けがつかない。
次に、開発者さんたちによる詳細解説。
ここからは、これまでのXperia Zシリーズと被る内容が多々ありました。それでも、Xperia Zシリーズの完成形と謳われているXperia Z4は、Z3よりさらにスペックがアップし、筐体のデザインも少々変化、新機能も出てきています。よって、その辺りを中心に今回はお伝えしていこうと思います。被る部分はさっと流して。
●Design
デザイナーでCMF(カラーマテリアルフィニッシュ)スペシャリストの金田さん。
ここからのデザインパート資料は写真撮影NGとのことで、文字での解説を中心に記載します。
オムニバランスデザイン・「板」としての完成度をZ4でさらに高めた。内部の機能を進化させながらさらに薄く、軽く、防水USB・キャップレスなどの取り込み。素材そのものからにじみ出る本質的な美しさ、素材の繊細な表情を大切にした。例えば、鉱石そのものがもつ重み、複雑な色味、ソリッドな無垢な色の強さや質量、金属がもつ本質的な輝きや色っぽさ、艶っぽさ、微妙に経年変化した色、時間を経て生み出される色のコントラストなど。
◇ブラック・・・ソリッドなブラックのガラス面に金属のフレーム。
◇ホワイト・・・重みのある白に、ほんのりシャンパンゴールドの色がついたフレーム。
◇カッパー・・・さらに艶っぽく輝きのあるゴールドフレーム。
◇アクアグリーン・・・エレガントにガラスや水のような透明感。ガラスの青みを投影。フレームは、ホワイト版と同じシャンパンゴールド。
「金属の本質的な輝きや艶っぽさを追求し、難易度の高い処理を金属に施している。この輝きのエッセンスはフレームだけでなくコーナーパーツまでぐるりと続き、全方位で感じられる美しさになった。フレームとコーナーの艶やかさ、きらびやかさと上質感のバランスが非常に難しかった。色を決定したあとも実際に工場で再現することが難しく、一番苦労したパーツである。眠れない夜を何度も過ごした。設計側の強力なサポートがあって実現できた。」とのこと。
艶、高輝度が今回のキーワード。
Z3では、フレームやコーナーはマットな仕上がりで、アルミの感触を肌で感じられる高級感あるデザインでした。
Z4では、うって変わってフレームとコーナーに輝きと艶のあるデザイン。
Copperの色自体は、Z3よりも濃い色に変化。
Z3のシルバーグリーンに比べ、Z4のアクアグリーンはブルーに近い色合いでとても綺麗。こちらの色のほうが私好みです。
4色のバリエーションがある中、特にCopperのコーナーとフレームのキラキラ具合(ギラギラ具合)が強く、コーナーは金メッキのような風合い。
側面はすっかり、Copperというよりもゴールドになっています。これは好き嫌いが別れるポイントになりそうです。
SamsungのGalaxyでも今回、このギラギラがあります。
Galaxy S6 Edge ゴールドプラチナとの比較。同じようなぎらつき。
どちらも個人的には非常に安っぽく感じられ、Z3 Copperユーザーとしては残念な限りです。マットな仕上がりのほうが、やさしく上品な高級感を得られます。
Copper以外では、ここまでギラついてはいないのでまだ良いかなと感じます。
●Mechanics
機構設計担当の金子さん。
Z4がZ3と大きく違うのが、艶。メタル感に高輝度をプラス。
コーナーには調色した樹脂の上に透明な樹脂をかぶせることによって、色が剥げることを防ぎながらも艶の高さを維持。
Z4のもう一つの特徴が、キャップレスUSB。
開閉が面倒でキャップが壊れやすいため、キャップレス化歓迎の人も多いことと思います。
それとともに、Z3まで側面にあったマグネットコネクタがZ4では無くなってしまいました。デザイン上は確かにすっきりするのですが、利便性や故障防止の点からは、これは悲しい変更です。卓上ホルダに乗せるだけで充電できていたものが、充電の度にUSBの抜き差しをしなければならなくなりました。そして抜き差しで痛みやすいUSBポート・・・Z5ではマグネットコネクタを復活してほしい、あるいはワイヤレス充電を採用してほしいものです。USBがType-Cに変われば壊れにくくなりそうですが、それでも抜き差しの動作は必須。などと思っていたところ、なんと米国でXperia Z4vが発表され、Z4より高精細でワイヤレス充電Qi対応という衝撃のニュースがありました!
http://japanese.engadget.com/2015/06/16/xperia-z4v-z4-2560-x-1440/
http://www.gizmodo.jp/2015/06/xperia_z4v.html
日本ユーザー涙目ですね…
Xperia Z5ではQiが標準装備されることを期待しましょう!
Z4では、SIMとmicroSDのトレイがひとつのものになりました。
これは、デザインや軽量化薄型化に関連しているようですが、SD単独での抜き差しができないのは難点。抜き差しする人は少ないのでしょうか。私の場合、以前よりは少なくなりましたが、それでも結構抜き差しを行います。
また、薄型化軽量化のために電池容量がZ3では3100mAhだったものがZ4では2930mAhと若干減っています。しかし、Android 5.0自体が省電力に配慮されており、SONY Mobileでも省電力を念頭に作っているため、マイナス要因にはなっていないようです。
Z3からさらなる薄型化軽量化のため、カメラ部分の構造も変わっています。
背面のガラスパネルに穴を開けカメラリングとカメラグラスをはめ込んでいたのをやめて、背面ガラスパネルは穴を開けずフラットに。
上がZ4、下がZ3。
●Camera
カメラ担当の寺島さん。
プレミアムおまかせオートで、メインカメラが料理を自動認識し、美しく料理を写す。
今回強化された自撮り用フロントカメラ。Z3の220万画素からZ4では510万画素へ。
メインカメラと同じ広角25mm。従来はビデオチャットのみを想定したピント位置の設計だったものを、セルフィー撮影向けに遠景の被写体や近距離にいる人の髪のディテールまで写し出せるよう模索した。
広角レンズで発生する歪みを軽減。
これまでリアのメインカメラのみ対応だったプレミアムおまかせオートをフロントカメラにも対応させた。
●フロントカメラアプリ
カメラアプリケーション担当の須藤さん。
スタイルポートレート
顔合成ができるARマスク
カメラアプリラインナップ
●Audio
音響設計の助川さん。
Z3との違いは、LDAC対応、ヘッドホン出力アップ、ヘッドホン自動音質補正。
各テーブルに数台ずつ用意されたノイズキャンセリングヘッドセット。
LDACにより、高音質でワイヤレス出力が可能に。
今回注目したのが、このヘッドホン音質自動補正機能。手動だったものが自動化され、しかもソニー製だけではなく他メーカーのヘッドホンでも認識して補正してくれるという素晴らしさ。ソニーが少し開けてきたかな、と感じました。
もうひとつ、ヘッドセットをつけて音質再生した際、耳に装着した状態のインピーダンス特性をモニターし、その際の特性に基づいて補正フィルタを自動で計算し適用する機能。約1分程度で補正されます。
バイノーラル録音。その場で生で聴いているかのような臨場感ある録音方式。「人が実際に音を認知する状況と同じ条件で録音を行う」とのこと。
デジタルノイズキャンセリングヘッドセットをつけて耳に装着した状態でカメラアプリで動画撮影することでバイノーラル録音ができる。ステレオ録音可能なアプリであればバイノーラル録音が可能だそうです。
実際に会場でデモを行いましたが、非常に鮮明で、再生時でも音がした方向からしっかり聴こえてきました。とても立体的な音です。聴いているだけで楽しくなります。これとVRやAR、MRなどのHMDを組み合わせたら最高だな、と感じました。ぜひMorpheusと融合させていってほしいところです。
●Display
ディスプレイ担当の斎藤さん。
Z3から16%の高輝度化。
画面が濡れていても操作可能、誤動作低減。
お風呂で使ったりする方にはこれはうれしい向上点。雨の日もしっかりと。
●Accessory
アクセサリービジネス担当の方。
変わり種アクセサリーの紹介
マルチバンパーフレーム。複数機種の大きさに対応できるとのこと。
真鍮製の卓上ホルダ対応のカバー。なかなかの重さがあるとのこと。
SmartWatch 3追加機能、アプリ情報
ここで、とある新アプリの紹介がありましたが、情報解禁が7月2日とのことで、まだ掲載できず。
待望のBSP60が登場!3月のMWC 2015でお披露目されたときから大注目している製品です。
Smart Bluetooth Speaker。7月中旬、日本でも発売!価格未定。
まるでガンダムに登場するハロのようなルックス。音楽に合わせて踊るということで、Rollyの再来か?やめておけ、といった声も多いのですが、いや、これの重要ポイントはそこではないのです。Android端末連携、SmartBand Talkと同じ独自OS搭載のボイスコントロール機能、ここにその真髄があります。
公式動画
これについては、別途記事を書こうと思います。
※当初、『Android搭載』と記載しておりましたがAndroid端末と連携する独自OS搭載でした。同社のフィットネス系ウェアラブル端末SmartBand Talk と同じOSです。訂正いたします。(6月19日 本文訂正済)
ウィンドウ付きカバー
卓上ホルダ
先述のように、本体側面にマグネットコネクタが無くなったため、縦置きでUSB端子に差し込むタイプになりました。横置きで乗せて少しスライドさせてマグネットに合わせるだけだったこれまでとは使い勝手が違います。卓上ホルダ側のUSB端子が曲がったり端末本体側のUSBポートが壊れたりしやすくなるので、悲しい変更となりました。卓上ホルダを使って横置きで全画面動画視聴もできなくなりました。
●Xperia A4概要
次に、少しばかりA4について。
ドコモの今夏のラインナップにおいて、最もコンパクトなモデル。
Z4とは違って、背面パネルはマットな質感でパール調なきらめきのある仕上がり。指紋の跡がつきにくい。
温かみをテーマにしたWhite、Gray、Pink、Blueの4色。
BlackではなくGrayというのが少々珍しいところ。
Xperia Lounge Japanアプリ。Xperia関連の情報発信源として。
過去機種との比較。
<Z3との主な違いまとめ>
・クアッドコアからオクタコアへ
・カメラ
セルフィー向けにフロントカメラを増強
約220万画素から約510万画素へ
インテリジェントアクティブ 対応なしから対応ありへ
・オーディオ
ハイレゾヘッドホン出力(アナログ出力) 96kHz/24bitから192kHz/24bitへ
LDAC対応なしから対応ありへ
ヘッドセット最適化 手動から自動へ、さらに他社製ヘッドセットにも対応
・キャップありUSBからキャップレスUSBへ
・薄型化・軽量化 約7.3mm、約152gから約6.9mm、約144gへ
Xperiaタッチ&トライが地方へ拡大。
<Q&Aタイム>
●Snapdragon 810の発熱問題について
→頑張っている、としかいえない(苦笑)、とのことです(察し)。
※海外版において、夏に発熱対策のアップデートを行うことになりました。日本版にも来ることと思います。チップというハードの問題なので、ソフトウェアでできることは処理速度を抑えることくらいしかなさそうですが、どうなのでしょう。なんとかうまい均衡点でバランスがとれるようになることを祈りながら。
●Xperia A4とZ3コンパクト、何が違う?出す意味なかったんじゃないか?
ここから、この質問者の独壇場になり、質問というよりも文句攻め、どんどんよくわからないトークに発展していき、とうとう質問タイムをすべて使い切ってしまいました。会場は静まり返り、冷え切りました。
自分を含め、他に質問したかった人はまだまだいたことと思います。
マナーをもって参加して欲しいと同時に、運営側の方々にも今後対策をうっていただきたい、臨機応変な柔軟な対応をしていただきたいと心より願います。
Xperia A4
Xperia各種
分解されたXperia Z4
イベント報告は以上となります。
次回以降で、BSP60について、Z4とSmartWatch 3の使用感についてお伝えしてまいります。