BSP60 タッチ&トライ @Xperiaアンバサダーミーティング レポート
6月12日(金)に行われたXperia Z4、A4タッチ&トライ アンバサダーミーティングにおいて、Smart Bluetooth Speaker BSP60の実機が展示されました。会場で実際に触れて試したり、その後もいろいろ調べたりしましたので、現在把握している内容をお伝えいたします。
BSP60は、今年の3月初めにスペインのバルセロナで開催されたMWC 2015において、SONYブースで初めてお披露目されました。そのニュースやhands-on動画を見て釘付けになり、以来非常に注目しているデバイスです。
音楽を流しながら踊るということで、2007年に登場したROLLYの生まれ変わりかと思った方も多いことと思います。
しかし、この製品の本質はそこではありませんでした。
音楽を聴いたりそれに合わせて踊ったりするだけではなく、しゃべります♪ ボイスコントロールに対応した球体スマートスピーカー! この時点ですっかり胸が熱くなるのです。動いて会話のできる、耳の開く球体ロボットと言えば・・・ガンダムのハロのイメージを重ねずにはいられません。
<本体仕様>
●動作環境Android™ 4.4以上、Bluetoothプロファイル HFP
●Bluetooth® 標準規格Bluetooth® 3.0(BTプロファイル:A2DP/AVRCP/HFP )
●NFC対応
●実用最大出力2.5Wステレオ
●ディスプレイ1.6型 モノクロディスプレイ 128×100ドット
●マイク搭載
●充電端子micro USB(Bタイプ)
●寸法直径 約100mm
●質量約349g
Android OS搭載なのかと思っていたのですが、そうではありませんでした。Android端末と「連携」するウェアラブルデバイス「SmartBand Talk」と同じ独自OS搭載だそうです。このSmartBand Talkもボイスコントロールに対応。調べてみると、BSP60の多くの機能がSmartBand Talkと同じでした。
このSmartBand TalkやAndroid Wear搭載端末のように、BSP60でもAndroidスマートフォンやタブレットを母艦とします。Bluetooth接続しボイスコントロールアプリを使って連携。BSP60用のアプリが既にリリースされています。
Androidアプリ Smart Bluetooth Speaker BSP60
早速Android端末にアプリをインストール。
アプリを開く。
<本体の概要>
●本体上部の左右に開閉式のスピーカーカバー
●本体中央に液晶画面
●液晶画面を囲むように4つのコントロールライト
●底面の左右にタイヤ、前後にボールタイヤ、中央付近に電源スイッチ
●背面下方にmicroUSBポート
●頂点付近にNFC
(●本体中央の下側にある小さな穴はおそらくマイク)
<基本操作>
右上のコントロールライト2にタッチする、あるいは「OK、スピーカー」と話しかけると起動する。 (音声での起動には、アプリの設定画面で「Trigger word」をオンにしておくことが必要)
↓
起動すると、続けて「はい、何でしょう?」と応答しピロロと音が聞こえてくる。そのあと、一呼吸おいて話しかける。
※この「一呼吸おいて」が結構重要で、話しかけるタイミングが早いと認識しません。
タッチ&トライで試した感触だと、このように画面上に「マイク」の絵が出てくれば、話しかけても大丈夫なようでした。
(音楽再生中は音声起動ができない)
↓
対話の途中で「キャンセル」という、あるいはスピーカーカバーを押すと、その対話を終了することができる。
<ボイスコントロールでできること>
●現在の日付/時間を確認する
●各地域の天気を調べる
●電話をかける
●不在着信の確認/折り返し電話をする
●アラームをセットする
●タイマーをセットする
●スケジュールを確認する
●最新のSMSを読む
●音楽を再生する
●スマートフォンをさがす
●機器/スマートフォンのバッテリー残量を確認する
SMS(ショートメッセージ)には対応で、メールやSNSが含まれないのは惜しいところ。近頃はSNSでのコミュニケーションが多くなっております。アップデートで対応できるようになるととても素敵なのですが、SONY mobileさんいかがでしょう?
《情報を読み上げる際などの情報の参照先》
・日付/時間: スマートフォン上の日付/時間
・電話: スマートフォンに登録されている電話帳
・アラーム: Smart Bluetooth Speakerのアラーム
・スケジュール: Googleカレンダー
・天気: AccuWeather
・タイマー: Androidの標準タイマー
・SMS: SMSアプリ
・バッテリー残量: スマートフォンおよびSmart Bluetooth Speakerのバッテリー残量
・音楽: ソニーのミュージックアプリおよびGoogle Play Music
(情報参照先の変更は不可)
<ボイスコントロールでの話しかけ方>
【日時を知りたいとき】
●「日付」 ●「今日は何日?」
●「今日の日付を教えて」 ●「何月何日?」
●「何曜日?」
【時間を知りたいとき】
●「時間」 ●「今何時?」
●「時間を教えて」 ●「現在時刻」
【各地域の天気を調べるとき】
●「天気」 ●「これからの天気教えて」
●「東京の天気は?」 ●「明日晴れる?」
●「明日横浜は雨降るかな?」 ●「明日の東京の気温」
(当日と翌日の天気のみ確認可能)
【電話をかける】
●「電話」 ●「電話をかけて」
●「田中さんに電話」 ●「田中太郎さんに電話して」
●「田中さんの携帯に電話」
【不在着信の確認】
●「不在着信」 ●「電話あった?」
●「着信あった?」 ●「誰かから電話あった?」
【折り返し電話をかける】
●「折り返し電話」 ●「折り返し電話して」
●「コールバック」 ●「田中さんに折り返し電話」
【タイマーをセットする】
●「タイマー」 ●「タイマーを設定」
●「タイマーを3分に設定」 ●「30秒タイマー」
(タイマーは1秒から23時間59分59秒の範囲で設定可能)
(タイマーを複数同時にセットすることは不可。すでにタイマーがセットされている状態でさらにセットすると、上書きされる)
【アラームをセットする】
●「アラーム」 ●「アラーム設定」
●「目覚まし」 ●「6時に起こして」
●「8時間後に起こして」
(アラームを設定できるのは1時間後から24時間後まで)
【スケジュールを確認する】
●「スケジュール」 ●「予定表」
●「予定教えて」 ●「予定を読み上げて」
●「次の予定教えて」
【最新のSMSを読む】
●「SMS」 ●「ショートメッセージ」
●「メッセージ読んで」 ●「メッセージを読み上げて」
(使用SMSアプリによってはメッセージを取得できないことがある)
(使用OSによっては、読み上げたメッセージが既読にならないことがある)
【スマートフォンをさがす】 → スマートフォンの着信音を鳴らす
●「電話さがして」 ●「電話どこ?」
●「スマートフォンが見当たらない」 ●「スマホがどこにあるか教えて」
●「携帯鳴らして」
【機器/スマートフォンのバッテリー残量を確認する】
●「電池」 ●「バッテリー残量は?」
●「バッテリー残りはどのくらい?」
【ボイスコントロールの使い方を確認する】
●「ヘルプ」 ●「使いかた教えて」
●「何ができるの?」 ●「どんな機能があるの?」
これらのように問いかけると、スマートフォン上にヘルプを表示する。
【音楽を再生する】
●「音楽」 ●「音楽かけて」
●「[アーティスト名]の曲かけて」 ●「[アルバム名]を再生」
●「[曲名]を再生して」 ●「[プレイリスト名]というプレイリストを聞かせて」
(曲が切り替わるときに楽曲情報を読み上げることができる。この機能を使いたい場合は、スマートフォンでボイスコントロールアプリを起動し、「設定」画面で[楽曲読み上げ]をオンにする。情報を読み上げるときの発音(イントネーション)は変更不可)
【挨拶をする】
ボイスコントロール内容には記載されていないが、BSP60と簡単な挨拶を交わすことが可能。
・おはよう
・こんにちは
・こんばんは
など
【応答や音楽の音量を調節する】
コントロールライト3(向かって右下)が音量上げ、コントロールライト4(向かって左下)が音量下げ。
【通知機能】
BSP60の仕様には記載がないのですが、SmartBand Talkでは通知機能があることから、SMSやカレンダーからの通知を受け取って随時表示する機能があるのではないか、と推測していますがどうなのでしょう。機を見て確認してみようと思います。
【その他、アプリの機能】
ボイスコントロールアプリで対話履歴や対話中のエラー内容の確認をしたり、履歴をクリアしたりすることが可能。対話履歴は、スマホのメモリ容量により一定数を超えると古いものから順に自動で削除される。
いま世の中にあるSmartWatchやSmartBand Talkのようなウェアラブル端末では、ボイスコントロールを使っても端末に話しかけているという感覚しかなく、人前では音声操作を躊躇することも多いのではないかと思います。BSP60はアシスタントロボット的で、「そこに相手がいる」という感覚があります。かわいらしさや存在感もあって、つい話しかけたくなります。
手に持ってみると、思ったより軽い。球体ブラックデバイスのNexus Qよりはるかに軽い!これなら、持ち歩けそうです。普段車に乗る方は、車内で使うのも良いかもしれません。
似たような機器で、AmazonのEchoというボイスアシスタントデバイスがあります(日本未発売)。これは据置型で、アシスタントとしての機能はとても充実していて賢そうですが、タイヤや開閉式の耳のような動く機能はありません。
「BSP60をハロにしたい、あるいはアシスタントロボットに仕立てたい」
そんな思いがふつふつと湧いてきます。まずはBSP60でGoogle Nowが思いっきり使えるようになると良いのですが。さらに、Amazon Echo同等、あるいはそれ以上の賢さを持ったら非常に力強くかわいらしいアイテムになります。将来はAI搭載、という夢も膨らむます。
BSP60でAPIを公開しアプリストアを開設するなどすれば、おもしろいことができるようになるのではないか。とも考えるのですが、この独自OSでこれらのハードでSONYがそれを実現するには、現状ハードルが高い。では、Android OS搭載にするのはどうか、などいろいろ考えてしまいます。何か良い手はないものでしょうか。
すでに世界の最先端の流れはAIやロボットやドローンなどにあります。AIBOやQRIOをあの時期に生み出したSONY。手堅くお金を創出することも大切なのですが、さらに前進するためには何とか頑張って行ってほしいものです。
BSP60、いくらで販売になるのでしょうか、早く知りたいものです。いよいよ来月発売。これは買わなければなりません!(笑)
(追記)
6月24日㈬、BSP60の発売日と価格が公式ページにてアップされました!
●2015年7月11日発売予定
●オープン価格
ソニーストアで購入すると
37,880 円+税
http://bit.ly/1RvrcOV
すでに予約開始されており、早速購入手続きしました。最短で7月3日に届くようです。来月誕生日なので、少し早い誕生日プレゼントになりそうです♪