SONY 【 Xperia Z(SO-02E) 】、【 Xperia Tablet Z(SO-03E)】タッチ&トライ ブロガーイベント

 1月22日(火)の夜、赤坂で開催されたFans:Fans主催「Xperia(TM)ワールド タッチ&トライ  ブロガーミーティング」に行ってまいりました。


↓他の参加ブロガーさん達の記事リンクはこちらから。
Fans:Fans




 この日のお昼にNTTドコモが春モデルを発表、その中のXperia Z(SO-02E)・Xperia Tablet Z(SO-03E)の2機種をメインとしたイベントです。
 (同日、ドコモスマートフォンラウンジでも13時から展示されたので、先にそちらである程度タッチ&トライしておきました。)



 ブロガーイベント会場入口にXperia ZとTablet Zのアクセサリー&関連商品が陳列されていました。


 ちなみにドコモスマートフォンラウンジにもアクセサリーや関連商品展示あり。


 会場の窓際一面にはずらっとXperia Tablet Zが並んでいて、自由に体験可能。15台前後あったと思います。


 イベント冒頭に2機種についてのスライドを使った簡単な紹介があり、その後、参加者全員に対し一人一台ずつXperia Zが貸し出され、フリータイムとなりました。

自前端末とXperia Zとの集合写真。


 軽食サービス






 それでは、紹介で使われたスライド内容を元に、ざっと中身を見てまいりましょう。



 まずは【 Xperia Z(SO-02E) 】の紹介から。



 3つのキーワード、「IDENTITY」「ADVANTAGE」「INNOVATION」。
 ●IDENTITY・・・背面に強化ガラスを使用、薄型軽量で一枚板のようなフラットボディ
 ●ADVANTAGE・・・画面や画質の美しさにこだわった、FHDの”Reality Display”と新CMOSセンサー搭載のカメラ
 ●INNOVATION・・・ハイスペックの核となる、クアッドコアCPU・2GB RAM、2330mAhのバッテリー


公式スペック一覧表
SONY mobile公式↓
http://www.sonymobile.co.jp/product/docomo/so-02e/spec/spec.html
ドコモ公式↓
http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/2013/01/22_00_4-5.pdf
2月9日(土)発売。

 本体右上で緑色に点灯しているものが通知ランプ。





 Galaxy Note IIとの比較↓


↓ドコモスマートフォンラウンジにて(便宜上、ラウンジ版と呼ぶことにします)。

↓ブロガーイベントにて(便宜上、イベント版と呼ぶことにします)。

 ラウンジ版がイベント版より新しいバージョンのようです。触っていて、特に目立った差は感じませんでした。


(1)IDENTITYを際立たせるDESIGNの要素

 カラバリ3色、Black・White・Purple。

 薄型軽量フラットボディ(厚さ約7.9mm、重さ約146g)。

 背面強化ガラス。


 手に持つとまず、5インチという大きさながら軽くて薄いことが感じられます。背面を強化ガラスにすることで薄さ軽さと強度を備わせつつ高級感を演出。
 ただし難点あり。
 指紋が非常に目立ちます。



 特に黒と白は、わざとなのか?と思うほどに目立ちます。なぜ防指紋コーティングを施さなかったのか、非常にもったいないところ。多くの人はカバーケースをつける、という想定なのでしょうか。裸使用が基本の人にはこれは悲しい。心遣いという高級感をぜひ!


 また、ガラス面の端、縁が凸になっています。

 本体幅が結構あるので、片手で握るとき無意識にしっかり持とうとします、すると、この凸が手に当たって痛い。さらに、フラットタイプで背面に丸みがないので、手にしっくりこなくて馴染まず。iphone 5も一枚板のようなデザインですが、本体幅が狭く、端・縁は斜めにカットされているので痛さは感じません。凸にしたのは、テーブルに置いた時ガラス面がテーブルにつかないようにするためでしょうか。
 Xperia Z、このデザインを取るか、持ちやすさを取るか。
 海外では、Xperia ZとともにXperia ZLという機種も販売されますが、こちらは背面艶なしで丸みあり。



 従来のXperiaらしいデザインの流れはZLにあるようです。


 同じ5インチ画面ながらZよりコンパクトで上下のベゼルが狭い。持ちやすそうです。
 画面の下にある通知ランプが特徴的。
 赤いXL、とても氣になります!



(2)画面や画質の美しさの追求によるADVANTAGE

 5インチ大画面でFHD、SONY独自の”Reality Display”。

 高密度443ppiを実現。

 モバイルブラビアエンジン2で人肌はより自然に、カラフルなものはより鮮やかに。

 カメラについて。
 新しい裏面照射積層型CMOSイメージセンサーExmor RS for mobile”でデジタルイメージングがさらに進化。高画質化・高機能化・小型化の両立を実現。メインカメラ 約1310万画素、フロントカメラ 約220万画素。

 動画でHDRを実装、逆光でもはっきりとした映像が撮れる。

 静止画のシャッターボタンと動画撮影ボタンを同時に画面に表示、切り替えせずに動画を撮影しながらワンタッチで静止画も撮ることができる。


 高速連写モード。

 撮影シーンを自動で選択してくれるプレミアムおまかせオート。


 実際に写真を撮ってみました(デフォルトの7Mにて)。


 同じ料理をXperia SXにて撮影↓

 Z、12Mにて撮影↓


 カメラで氣になったのは、オートフォーカス+タッチ撮影モードで撮影するときのフォーカス位置とピント。タッチしている指からフォーカス位置がずれたり、ピントが合わないままシャッターが切られたりすることが何度かありました。これは、Xperiaシリーズでは従来からよくあったことで、いま私が使っているXperia SXでは、画面につけたまま指を動かしたり画面から離すタイミングを調整したりすることでだいぶ対処できています。ですが、このZではこの調整の仕方ができませんでした。何か良い対処方法があれば、知りたいところです。



(3)さらなる快適さへのINNOVATION

 snapdragon S4 Pro(APQ8064)クアッドコアで2GB RAM。これは去年すでに他メーカーで複数機種に見られたスペックで、特に新しさは無し。ROM 16GB。
 バッテリーは、スマートフォンではいまや3000mAh以上ないと大容量とは呼べません。持続時間が長ければそれで良いのですけれども。実際にwi-fi接続であれこれ一時間半使ったところ、25%以上の減り具合でした。単純計算すると、フル充電されたところからずっと使い続けて6時間でゼロに達することに。
 個人的には、もっとバッテリー容量がほしいですね、バッテリー脱着ができない仕様なのでなおさら容量を確保したくなります。


 Xi(下り100Mbps,上り37.5Mbps)、テザリングIEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth4.0、防水防塵、おサイフケータイNFC、赤外線通信、ワンセグ(外付けアンテナ)に対応。NOTTVは無し。DLNA、MHL対応。
 ちなみにこの会場(ビルの18F@赤坂)では、外付けアンテナ無しでワンセグ受信できました。



 最新バージョンのPOBox搭載。キーボードのサイズや位置を好きなように調整できるようになりました。これは便利。

 マルチタスク管理として、Recent appsから「全アプリ終了」が可能になりました。ワンタッチで起動中の全アプリを一括終了させ、同時にRecent appsの履歴を全削除してくれます。簡単でありがたいものがXperiaにも登場しました。


 かねてより使う人が少なかったであろうTimescapeを今回から撤廃、「Socialife」というアプリに統一。SNSや氣になる情報を一括管理。



 専用の卓上ホルダは端末の色に合わせて3種類。本体とともに同梱されているとのことで、うれしい付属品です。


 ストラップホールあり↓


 静止画・動画とも綺麗に表示され、小さな文字がしっかり読めました。
 一時間半みっちりと触れてみましたが動作は比較的安定、タッチ操作正常。ブラウザやマップ、写真などでのマルチタッチ操作も上々でよく動いてくれました。
 ただ、標準ブラウザでもChromeブラウザでも、パソコン版サイトを表示させているときに挙動不審なときが多少ありました。同じことをしても私のGalaxy Note IIでは正常。製品版までに調整をお願いしたいところです。


 個人的には紫が好印象、格好良いです。








 続いて【 Xperia Tablet Z(SO-03E) 】について。
 (以下、略してペリタブZと呼ぶことにします。)


 スマートフォンのZと同じように3つのキーワード、「IDENTITY」「ADVANTAGE」「INNOVATION」。
 スマホとタブとが統合的に開発されていることを印象づけます。
 ●IDENTITY・・・世界最薄・日本最軽量で一枚板のようなフラットボディ、Xperiaならではの究極のエンタテインメント体験
 ●ADVANTAGE・・・画面や画質・音質にもこだわり、WUXGAの”Reality Display”・サラウンド・CMOSセンサー搭載のカメラを採用、ハイクオリティな観る・聴く・撮るを外出先でも実現
 ●INNOVATION・・・充実かつ高機能、ワンタッチで広がる多彩で滑らかな連携


公式スペック一覧表
SONY mobile公式↓
http://www.sonymobile.co.jp/product/docomo/so-03e/spec/spec.html
ドコモ公式↓
http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/2013/01/22_00_4-7.pdf
3月発売予定。





↓ドコモスマートフォンラウンジ版

↓ブロガーイベント版

 こちらはラウンジ版よりイベント版が新しいバージョンになっています。
 複数台触れてみましたが、ラウンジ版は動作不安定、イベント版はだいぶ安定していました。ラウンジで触っていたときには「これはまずいな、製品版までに調整頑張ってもらわないと・・・」と思ったのですが、それより新しいバージョンのイベント版では悪くない動きでしたので、まだ望みはあるかな、と感じました。製品版完成までしっかり調整されることを願います。



(1)IDENTITYを際立たせるDESIGNとENTERTAINMENT

 カラバリは2種、BlackとWhite。
 ペリタブZの背面は2色とも艶なしマット仕上げで、Whiteタイプではほとんど指紋が目立ちません。



 Blackタイプは光の加減によって若干指紋が見えます。
 画面側は指紋が非常に目立ちます。



 軽量強化グラスファイバーをバックパネルに採用、世界最薄約6.9mm(最厚部約7.2mm)・国内最軽量約495gという薄型軽量を実現したフラットボディ。これまでの偏重心はどこへやら。
 10インチで500gを切っており、本当に薄くて軽い板を持つ感触でした。スマートフォンのZよりも薄いのには驚きます。非常に大きな魅力です。これなら、常時持ち歩ける氣がしてきます。背面のマット仕上げが綺麗で高級感あり、個人的にはXperia Zの艶々な背面よりペリタブZのマット仕上げが好みです。
 裏表両面とも、縁はXperia Zと同じく凸型になっています。

 しかし10.1インチという大きさです、スマホのように片手ですっぽり手の中に握り切ることはできませんので、縁の凸部分が手に当たって痛いと感じることはおそらくないと思います。凸が無く全体的にもう少し丸みがあれば、もっと手に馴染みやすくなるとは思いますが。


 SONYの技術を結集した、Xperiaならではのメディアアプリケーション「”WALKMAN”、アルバム、ムービー」、さらに「PlayMemories・Music Unlimited・Video Unlimited・Playstation Mobile・電子書籍Reader・mora」といったサービスで多彩なENTARTAINMENT体験を実現。
 「Socialife」アプリでSNSや氣になる情報を一括管理。

 独自のノートアプリケーションで写真や動画、webを切り取って編集が可能、手書きもOK。
 手書きは、まずまずのレスポンスでした。



(2)画面や画質・音質の美しさの追求によるADVANTAGE

 WUXGAで高精細、”Reality Display”とブラビアエンジン2で外でも明るく色彩鮮やかで見やすく。
 WUXGA(1920×1200)は魅力です。綺麗ですし、文字も読みやすくて捗ります。

 S-Forceフロントサラウンド3Dで臨場感をもって。
 確かに内蔵スピーカーでサラウンドになりました、タブレットで。特筆するほど良い音が出るわけではありませんが、無いよりは良し。

 Xperia Zで採用された裏面照射積層型CMOSイメージセンサーExmor RS for mobile”ではなく、裏面照射型CMOSセンサー”Exmor R for mobile”を搭載、メインカメラ 約810万画素、フロントカメラ 約220万画素。
 スマホラウンジ版ではカメラが動作不安定なところあり、ブロガーイベント版ではしっかり動作。とはいえ、実際に撮影してみると、やはりタブレットについているカメラだな、という感触であることは否めず。いままでのタブレットよりは少し良いと思います。補助的に使うにはありかもしれません。


(3)さらなる快適さへのINNOVATON
 スマートフォンXperia Zと同じく、snapdragon S4 Pro(APQ8064)クアッドコアで2GB RAM。
 ROM 32GB。バッテリーは6000mAh。
 Xi(下り100Mbps,上り37.5Mbps)、テザリングIEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth4.0、防水防塵、NFCワンセグ、NOTTV対応。おサイフケータイと赤外線通信は無し。DLNA、MHL対応。

 One-touch functions
 まずは次の動画をご覧いただくととてもわかりやすいと思います。

 NFCを使うことで、かざすだけでスムーズな連携を実現。
 ●One-touch sharing・・・様々な機器とワンタッチでデータを共有
 ●One-touch listening・・・ワンタッチでワイヤレススピーカーやヘッドセットから音楽を流す
 ●One-touch backup・・・別売りのパーソナルコンテンツステーションLLS-201へワンタッチで撮影画像を保存、管理
 ●One-touch mirroring・・・Xperiaで閲覧している画面をワンタッチでテレビに映し出す
 また、DLNAを使うことで家庭内の様々な対応機器とワイヤレスでコンテンツ共有が可能。

 テレビのリモコン機能。

 スモールアプリ機能で、2つのアプリを同時に使用。
 メールやwebを閲覧しながら電卓・タイマー・ノートを操作したり、他のアプリを立ち上げながら調べ物をしたりなど、作業が捗ります。


 メタルパーツを採用した卓上ホルダを同梱、使い勝手が増します。



 スライドは以上です。



 イベントからの退場時、おみやげをいただきました。

 SONY製のモバイルバッテリー 1.5A 3500mAhと、画面クリーナー。これはうれしい。ありがとうございました!







○○○ まとめ ○○○


Xperia ZとXperia Tablet Zについて
 一生懸命作っていると感じます。第一印象悪くありません。確かに薄く軽く、見た目の格好良さあり、動きもこれまでより良くなってきています。けれども、どこかで見たようなものという範疇を超えず、感動を覚えるような際立った内容ではありませんでした。これはSONYに限ったことではなく、特にスマートフォンにおいては進化が鈍化、行き詰まったように思える状況です。独自性あるもの、驚異的なものを生み出すのは至難の業。
 端末をいろいろ触っていくと、使いやすさ使い勝手に対する配慮がまだ行き渡っておらず、バランスがうまくとれていないという印象をだんだん抱くようになります。もったいない。もっと人間に優しく、細やかな心遣いを!


SONYに期待すること
 個人的な欲求としては、Google Glassのような未来を今後は手にしていきたいわけです。思わず目を見張ってしまうような、独創的かつ実用的で使い勝手の良い、デザインに優れたウェアラブル機器など。安定動作、サービスとサポートの充実。そういった刺激と心地良さがSONYから得られる日がくることを心待ちにしております。


 Xperiaはこれまで、スマートフォンタブレットにおいて周回遅れのスペックで進んできましたが、だいぶ周りに追いついてきました。それでもまだ遅れていますけれども。
 完全に追いついてはいない中、世界ではスペック競争が終焉を迎え、どのメーカーもだいたい同じスペックという横並び状態。
 つい先日、SONY MobileのXperiaプロダクトマネージャーが「スペックの低いエントリーレベルの製品ではソニーらしさを提供できない、今後はミドルからプレミアムスマートフォンの開発を中心に据えていく」という趣旨のことを語ったと報じられました・・・もはやスペックでは差別化ができないにもかかわらず。
 また、去年のQ3のスマホ出荷台数における世界シェアランキングで、SONYSamsungAppleに次ぐ第三位となりました。Q4ではHuaweiに抜かれ第四位へ。これを受けて、第三位であるならその第三位を維持・極めたい、というようなことをSONYのどなただったか記憶が定かではありませんが最近おっしゃってました。一方、トップ奪還の余地はまだある、というような平井社長の発言もあり。スマートフォンはすでに進化頭打ちの行き詰まり、端末の低価格化がどんどん進んでいきます。果たしてどう戦っていくのか。


 やるべき大切なことがあります。SONYグループ内での横連携をどんどん強化し、互換性、セキュリティ、コンテンツやサービス、課金・決済システム、サポートの充実などを図っていつでもどこでもどの機器からでも同じように安心して快適に使えるような環境を整えていく、ということです。コンテンツを豊富にもっているSONYだからこそ、この環境を整える意味があります。


 機器の連携ではありますが、統合性を目に見える形で実現している、NFCを用いた"One-touch functions"の流れには期待しています。これが不具合なく安定して動作し、SONYの多様多彩なコンテンツやサービスと強く滑らかに繋がっていけば、道は開かれるのではないか、と期待させられます。
 機器の連携、サービスの連携、人と人との連携、などなど。良く繋がれば繋がるほど、深まり広がっていきます。
 本当に頑張ってほしいものです。



↓他の参加ブロガーさん達の記事リンクはこちらから。
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