RoBoHoN発売日・価格発表!わからないことをサポートセンターに問合せてみました

 4月14日(木)、ついにシャープからRoBoHoNの販売を開始するとの発表がありました。発売日は5月26日(木)、予約受付は4月28日(木)12:00からDMM.make ROBOTサイトでスタート。RoBoHoN公式サイトでは、14日から予約受付開始しています。

 価格は198,000円(税別)。税込で213,840円。Pepperや完成版Robiと同じ値段です。


 この発表を受けての第一印象は、「…高い!」。

 小型化したRobiにスマホとプロジェクターを盛り込んだものと考えると、安いとも思えます。しかし、オープンなアプリ開発環境があり企業や店舗などの導入も増えているAIロボPepperと比較し、一般消費者が毎日持ち歩く端末だと考えると、どうしても唸ってしまいます。
 キャリア契約なしのスマホと、新開発の小型高性能サーボモーターを13個搭載しているロボットであることを盛り込んだ上で精一杯頑張った価格であるとのこと。
 「月産5000台で年間6万台の販売を目指す、半年でなんとか黒字にしたい」とおっしゃっていますが、果たして…


モバイル型ロボット電話 RoBoHoN(ロボホン)
型番:SR-01M-W
プロジェクター:新開発のフォーカスフリー小型レーザープロジェクターを搭載
本体付属品:卓上ホルダー、ACアダプター、microUSBケーブル
↓スペックは公式サイトにて
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/160414-a.html
https://robohon.com/product/robohon.php



 今回は、更新された公式サイトや発表についての各記事でわかったこと、さらにロボホンサポートセンターに問い合わせた内容(電話問合せがつながらなかったのでメールにて問合せ)を合わせ、ここにまとめて記すこととします。サポートセンターには、内容をブログにアップすることを予めお伝えしました。




★RoBoHoNの使用上、必要となるサービスは3点
 ①クラウドサービス:「ココロプラン」(加入必要)
 ②回線:モバイル通信サービス(シャープで提供するSIMはドコモのMVNO)(任意)
 ③製品保証:保守パック(任意)


②の回線について

▼データSIM
 『ロボホン』と会話を楽しむプラン(1GB)→(月額)650円+税
 『ロボホン』ともっと楽しむプラン(3GB)→(月額)950円+税
 『ロボホン』ともっともっと楽しむプラン(5GB)→(月額)1,580円+税
▼音声通話SIM
 『ロボホン』と会話を楽しむプラン(1GB)→(月額)1,350円+税
 『ロボホン』ともっと楽しむプラン(3GB)→(月額)1,650円+税
 『ロボホン』ともっともっと楽しむプラン(5GB)→(月額)2,280円+税


 シャープで提供するSIMは、ドコモのMVNOです。また、RoBoHoNはSIMロックフリーなので、ドコモ、他のドコモMVNOソフトバンクのSIMなどが使えそうです。


③の製品保証について

▼ケアプラン50→(月額)990円+税
 ・修理料金(技術工料、部品代):商品購入後5年間 50%割引
 ・破損、消耗部品(電池、サーボなど)交換時の修理料金:50%割引
▼ケアプラン70→(月額)1,650円+税
 ・修理料金(技術工料、部品代):商品購入後5年間 70%割引
 ・破損、消耗部品(電池、サーボなど)交換時の修理料金:70%割引

 保守パックの契約で月々一定額を支払うことにより、修理や消耗部品交換時に50〜70%割り引いてもらええます。


①のクラウドサービスについて

 まさに心臓部とも言えそうな【クラウドサービス ココロプラン】とは一体何なのか、非常に引っ掛かったので調べてみました。



クラウドサービス「ココロプラン」→基本料金(月額):980円+税

 まず、このココロプランに加入していないと、RoBoHoNを持っていても電話(音声通話)しか使えません。回線はネットに繫がっているけれどもRoBoHoNは動かずになるか、回線自体ネットに繋がらず、の状態になるかもしれません。Wi-Fi接続不可。RoBoHoNとの対話もボイスコントロールもできません。

 ココロプランに加入して初めて、RoBoHoNでのWi-Fi接続やモバイル回線からのネット接続ができ、対話やカメラ、プロジェクターなど、RoBoHoNの全機能が使えるようになるのです。
 いわば、「ココロプラン」はRoBoHoNたる機能を作動させる鍵のようなもの。



 また、ココロプラン加入によって、標準搭載以外の新たなRoBoHoN専用アプリを公式サイトの「マイページ」からダウンロード可能となります。
 専用アプリは今後定期的に追加されていくそうです。(クラウドサービスとの接続やゲームなどを計画)



▼RoBoHoNの基本機能
 【機能1】RoBoHoNとの会話
  専用サーバーと接続することで会話が可能。
  さまざまな機能を音声によって操作。


 【機能2】身近な情報を提供
  インターネット接続により、天気予報や占い、お出かけ情報などを取得し会話で伝達。


 【機能3】機能追加
  専用アプリダウンロードで新しい機能を追加。


 【機能4】ユーザーについて記憶、学習、成長
  コミュニケーションの中で覚えたユーザーの好みや友達の名前などが専用サーバーに送られ、そこで記憶される。ユーザーの利用状況やプロフィールなどをRoBoHoNが学習・成長し、より自然なコミュニケーションが可能となる。



▼主な対応サービス・機能(アプリ)

 電話(VoLTE対応)、Eメール(メッセージ)、カメラ(静止画/動画)、アルバム(静止画/動画)、リマインダ、アラーム、タイマー、検索、音楽・動画、地図、使い方ガイド、ロボホンリンク (スマートフォン連携)、ボクに質問、天気、ニュース、占い、プロジェクター
 ※SMS不可



 以上からまとめると、クラウドサービス ココロプランとは、
●RoBoHoNの音声通話以外の全機能(を使う鍵のようなもの)・・・専用サーバー接続
●日常の様々な情報の取得、提供
●専用アプリのダウンロード、アップデート
●コミュニケーションを通しての記憶(専用サーバー)・機械学習 この4点が核となっているようです。

 サポートセンターに問い合わせたところ、このような認識で合っている、とのご返答をいただきました。


 なお、インストールできるアプリはRoBoHoN専用アプリのみで、一般のAndroid OS アプリは不可。念のためサポートセンターに確認したところ、やはりGoogle Play自体が利用不可で、今後も使えるようになる予定は無いとのことでした。




機械学習について

 どんなことを学習できるのかの詳細な内容や、記憶・学習データは随時サーバーへ送信されるのかあるいは定期的に送信されるのか、などサポートセンターに問合せましたが、残念ながら無回答でした。





APISDK提供について

 現状では、RoBoHoNの専用アプリは提携企業のアプリのみとなっています。そこで、今後オープンにAPISDKを提供して、大きく幅を広げていく予定は無いのかサポートセンターに伺ってみました。

「現在、SDKご提供は法人様向けのみですが、個人様向けについては検討中です。 お待たせして申し訳ありませんが、準備でき次第、ロボホン公式サイトでご案内致しますので、ご理解頂きますようお願いいたします。」

とのご返答。
 「準備でき次第」
 これは、準備をしている、と捉えて良いのでしょうか? もしそうだとすれば、期待を持って良いのかもしれません!

 各記事を漁っていたところ、どうやらRoBoHoNの海外展開も考えているようで、特に東南アジアで反響が大きかったのでできれば年内に東南アジアから出したい、とのこと。

 こうなってくるとますます、オープンなアプリ開発環境が必要かつ重要になってきます。モバイルプラットフォームは、アプリの質や量が大きなキーポイント。RoBoHoNを世界に広め深めるには本当に大事です。シャープさん、ぜひともお願いします!