イー・モバイル Huawei 【 STREAM X(GL07S) 】タッチ&トライイベント
2月27日の夜、虎ノ門にあるイー・アクセス本社で行われた「イー・モバイル最新LTE対応スマートフォン タッチ&トライイベント」に参加してきました。
UE category 4に対応した、Huawei製のSTREAM X(GL07S)。
Ascend P2がベースのイー・モバイル仕様端末。
海外やドコモでは「Ascend」という名称が使われており、HuaweiのスマホといえばAscendシリーズをイメージするのですが、ソフトバンクモバイルの2012年冬モデルHuawei製STREAM(201HW)と同じ流れを汲んでSTREAM Xとなったそうです。イー・アクセスがSBMに買収されたから合わせたのではないか、と邪推してしまいます。他国でもSTREAMの名を冠したモデルがあるのでしょうか。
↓スペック一覧は下記公式サイトをご参照ください。
http://emobile.jp/products/gl07s/spec.html
一人一台ずつ貸し出され、2時間じっくり試すことができました。
Galaxy Note IIとの比較。
右側面の下側に、カメラのシャッターボタンがついています。
端末情報
最近は解像度フルHDでRAM 2GBが主流ですが、STREAM XはHDでRAM 1GB。これは、フルHDなら2GB必要かもしれないがHDだから1GBで十分だろう、という考えだそうです。しかし、コストカットのため、ということもあるかもしれません。
ROM 32GB、ここは安心。
背面、うっすら指紋のあとが残りますが、さほど目立たない様子。
画面側はそれなりに指紋が目立ちます。
イベント冒頭にスライドによる解説があったため、それを元にざっと見てまいりましょう。
最初にイー・モバイルのここ一年間の軌跡について説明がありましたが、都合上割愛。
STEREAM Xは、「ハイスピード・フリースタイル・スマートフォン」という位置づけ。
ユーザーの3つのニーズを反映
・ストレスレスなネット接続→高速チップセット
・綺麗に撮れるカメラ機能の充実→高画質カメラ
・長時間使えるLTEルーターとしての役割→大容量バッテリー、テザリング可
どう唸るのか、がポイントですね。後ほど出てきます。
●商品特長(1)
フリースタイルでスピーディーなUI
ウィジェットでワンタッチテザリングは便利です。あとは他でもよく見かけるような内容なので、特に驚きや感慨は無し。
●商品特長(2)
「FSKAREN」これは少し変わったIMEです。
ひらがな、カタカナ、英字、数字、顔文字・記号をタブで切り替えることができます。
↑ひらがな
↑カタカナ
↑英字
↑数字
↑顔文字
↑記号
わかりやすく使いやすく、これはありだと思いました。
●商品特長(3)
凝縮されたハードウェア。おおまかに見てみますと、
K3V2 クアッドコア 1.5GHz、16コアGPU、RAM 1GB、ROM 32GB
4.7インチ、1280×720、315ppi、薄さ8.6mm、重さ122g
内蔵バッテリー2350mAh
おサイフ felica
1300万画素カメラ、Exmor RS for mobile、インカメラは130万画素
スペック上は、世の中の流れを見るとハイエンド機種とはいえずミドルクラス。中堅として極めるのであれば、それはそれで良いことだと思います。極まっているかどうかが鍵。
●商品特長(4)
EMOBILE初、緊急速報メールとおサイフケータイに対応。
スイカのみ4月6日からの提供で、他は発売と同時に提供されるとのこと。
3月7日発売。
端末の価格込みで、二年契約で月額3,880円。
→「LTE電話プラン(にねん)」&「データ定額5)」に加入、さらに「LTEスマホ割適用」の場合に適用。
月々上限5GBとなります。十分であろうと考えてのこの上限だそうですが、会場からは「5GBでは足りない!」との声も。
他社比較、2年間で10万円以上安い。
以上、概要説明。
次に詳細説明。
ネットワークスピード比較→他社モデムチップセットとSTREAM Xに採用されているBalong 710との比較。
ダウンロードもアップロードも、他社に比べ、電波強度が弱くなるにつれてスループットの実力差が拡大するとのこと。
UE category 4採用のため、通信速度 下り150Mbpsまで対応している端末ですが、イー・モバイルではまだ75Mbpsまでなので、もったいない部分です。
プロセッサの処理能力比較。他社と互角。
カメラについて。
素早いオートフォーカス、スーパーズーム撮影。
しかし、このオートフォーカスはそれほど速いとは感じませんでした。指定した焦点からすぐズレてしまうこともあり。シャッター速度もさほど速くないため、動きなどに合わせてタイミングよく撮るということは難しそうです。連写で何とかしのぎましょう。
Exmor RS採用、独自画像処理技術Pro Vivid搭載。
当日出た質問のうち、ひとつだけ回答保留だったものが、先日メールにて回答が届きました。
Q:カメラのレンズについて(標準で何mmか?)
A:35mm換算で28mmです。
会場入りしてすぐ触り始め、いろいろ試し約1時間半経過。最後にカメラを試そうと思いカメラを起動しようとしたところ、発熱のためエラー発生、カメラアプリが落ちてしまい、何度やっても起動しなくなりました。本体は確かにホッカイロのような熱。
やむをえず5分くらい放置、その後ようやくカメラ起動。
↓Xperia SXにて撮影
以下、STREAM Xにて撮影
少し白っぽい感じがします。ホワイトバランス調整で良くなるでしょうか。カメラがすぐに落ちそうな状況なので試しませんでした。
隣の部屋から夜景が見えるとのことで、急いで行って撮りました。
夜景
スマートフォンで夜景撮影は、このくらい撮れればまだまし、と思います。
しかし、9枚くらい撮ったところでまたカメラがダウン。とある国内メーカーのスマホを思わせる熱エネルギー。つい落胆の声を出し、唸ってしまいました。唸りポイントはここでした!
ファーウェイのスタッフさんもイーモバイルのスタッフさんもこれには苦笑いしておりましたが、特に弁明なし。もともと承知のことなのだろうと解釈しました。発売間近であるため、発売後の早急な改善アップデートをお願いしたいところです。
●Display
ブルーライトを3割カット、自動明度調整機能のカスタマイズ可能。
インセルタッチパネルで極めてクリアな視認性を実現。マジックタッチで手袋をしていても正確にタッチ操作が可能。
●Sound
DOLBY DIGITAL PLUS、プリセットイコライザー。
●Emotion UI
ホーム長押しでキャッシュクリア、スマートリーディングで選択文字をコピー・共有・翻訳・検索可能。
Recent Appsで、画面一番下のほうき?モップ?をタップすると、
一括削除され、メモリが解放されます。
この端末の珍しい点、「アプリ一覧」がありません。
すべてホーム画面にアプリを収め、フォルダでまとめています。
こうすることがわかりやすく使いやすい、という判断のようですが、アプリ一覧、私は欲しいです。
合計約2時間程度触り続け、各アプリを試していく中で、ときどき引っかかったり奇妙な動きをしたりと、動作不安定なときがありました。タッチレスポンス、マルチタッチの動きはまずまずですが、まだ物足りない感触。もうワンランク上を目指して欲しいと感じました。
結局、「高速で安い」というのが今回最大の押しどころ。
私もイー・モバイルLTEを使っているので毎日体感しており、通信速度はまずまずだと思います。都内地下鉄走行中のトンネル内でもどんどんつながるようになっているので、あとは建物の奥まったところやビルの地下でしっかりつながるようになれば、さらに強くなります。「データ通信」には良いですが、「電話機」として見るとメインには厳しい。目下、ソフトバンクユーザーの流入による影響が懸念材料。
この端末の動作速度は並、その他も総じて、並。際立ったところは無し。あとは安さですが、このパフォーマンスを考えると、安いからこの程度になるのだろう、と捉えざるを得ません。他のイベント参加者さんもそのように感じていらっしゃる方が多数であった、そんな印象でした。二年縛りの込み込み契約で安さを取るのであれば、選択肢としてはあり、なのかもしれません。
最後におまけ。おみやげはファーウェイのマークが入ったボールペン。