Xperia Z2 Tablet SOT21の使用感 其の壱

 7月14日(月)夜、Xperia Z2 Tabletタッチ&トライアンバサダーミーティングに参加、au版SOT21を一ヶ月モニターとして借りてまいりました。今回はそのZ2 Tablet使用感について、第一弾です。


 ↓ミーティング当日の模様はこちらをご覧くださいませ。
Xperia Z2 Tablet 」タッチ&トライアンバサダーミーティング 参加レポート
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140720/p1







 貸出端末は開発機、とのことなので、端末情報は控えておきます。ミーティング会場で初起動した際、即アップデートがきていたのでその場でアップ済。




 アプリ其の壱

 アプリ其の弐

 画面左上、通知バー

 画面右上、クイック設定



 ホーム画面







★Z2 Tabletの主な特徴★
・厚さ 6.4mm、重さ 439gの世界最薄・最軽量
・剛性をもたせ防水防塵でありながらシンプルかつ美麗なデザイン
・トリルミナスとX-Realityで鮮やかなディスプレイ
・デジタルノイズキャンセリング搭載、ステレオスピーカー、ハイレゾ出力
 詳細な説明は前回記事をご参照くださいませ。
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140720/p1





 これらの特徴を中心に、実際に使ってみてどんなものかを見てまいりましょう。





●「薄い、軽い」


 これが最大にして最強の特徴ではないかと感じています。初めて手にしたとき、「あああああっ!軽い!」と思わず口に出してしまいました。10.1インチタブレットでこの軽さ薄さは衝撃的です。


Kindle paperwhite(6インチ)
 (2012年モデル) 169 mm x 117 mm x 9.1 mm、213グラム
 (Newモデル) 169 mm x 117 mm x 9.1 mm、206グラム


Xperia Z2 Tablet(10.1インチ)
 172mm×266mm×6.4(最厚部6.7)mm、wi-fi版 426g・au版 439g


 よって、Z2 TabletKindle paperwhiteの約2倍の大きさ、重さであると言えます。Kindle paperwhiteを2台並べたような大きさ。厚さはZ2 Tabletのほうが薄い。電子ペーパー端末並みの薄さ軽さであることがわかります。実際に手にして驚き、数字で見てさらに驚きますね。
 お借りして12日間ほど経過、毎日持ち歩いて使っていますが、長い時間手に持っていても苦になりません。

 側面が丸みを帯びているので持ちやすい。いつも10インチクラスのタブレットは、機動性を上げるために蓋とスタンド機能付のカバーケースを使うのですが、Z2 Tabletは薄さ軽さを活かして楽しむために裸のまま使いたくなります。



 ここで、参考までに最近の薄型軽量パソコンを含めて比較。


VAIO Pro 11 ノートパソコン
 ・タッチ非対応モデル W285 × D197 × H11.8〜15.8mm/約770g
 ・タッチ対応モデル W285 × D197 × H13.2〜17.2mm/約870g
  付属バッテリー駆動時間 11.5時間
VAIO Pro 13 ノートパソコン
 ・タッチ非対応モデル W322 × D216 × H11.3〜15.8mm/約940g
 ・タッチ対応モデル W322 × D216 × H12.8〜17.2mm/約1,060g
  付属バッテリー駆動時間 13時間
NEC LaVie Z 13.3インチ ノートパソコン
 ・2560x1440ドットの非光沢IGZO液晶(タッチパネルなし)
  W319 × D217 × H14.9mm/795g
  付属バッテリー駆動時間 約9.2時間
 ・タッチパネル搭載1920x1080ドットの光沢IPS液晶
  W319 × D217 × H14.9〜15.9mm/964g
  付属バッテリー駆動時間約 14.5時間
Macbook Air ノートパソコン
 ・11.6インチ W300 × D192 × H3~17mm/1,080g
  内蔵バッテリー駆動時間 9時間
 ・13.3インチ W325 × D227 × H3~17mm/1,350g
  内蔵バッテリー駆動時間 12時間
iPad Air 9.7インチ
 ・Wi-Fi
  240mm × 169.5mm × 7.5mm/469g
  Apple Wireless Keyboard 325g(乾電池込み)を足すと、794g
  内蔵バッテリー駆動時間 10時間
 ・Wi-Fi + Cellular
  240mm × 169.5mm × 7.5mm/478g
  Apple Wireless Keyboard 325g(乾電池込み)を足すと、803g
  内蔵バッテリー駆動時間 Wi-Fi接続時 10時間、携帯電話データネットワーク接続時 9時間
ThinkPad 10 10.1インチ
  W256.5 x D177 x H8.95mm/ペン対応版 598g、ペン非対応版 590g
  内蔵バッテリー駆動時間 10.2時間
Surface Pro 3 12インチ
  W292mm × D201.3mm × H9.1mm/800g
  タイプカバー 4.8mm/295g
  本体とタイプカバー(キーボード)合わせて、厚さ 13.9mm/1,095g
  内蔵バッテリー駆動時間 9時間
Xperia Z2 Tablet 10.1インチ
 ・wi-fi版 426g
  Xperia Store限定 iBUFFALOスリムキーボードBSKBB20BK 200g(*)を足すと、626g
  Apple Wireless Keyboard 325g(乾電池込み)を足すと、751g
 ・au版 439g
  Xperia Store限定 iBUFFALOスリムキーボードBSKBB20BK 200g(*)を足すと、639g
  Apple Wireless Keyboard 325g(乾電池込み)を足すと、764g


(*)Xperia Store限定 iBUFFALOスリムキーボードBSKBB20BK
http://store.sonymobile.jp/epf05/EPF0502Init.do?shohin_cd=BUFKB02



 Z2 Tablet、圧倒的に軽いです。Bluetoothキーボードを合わせても、軽い。
 近頃の軽量ノートパソコンは、1kgを切ります。すごいものは800gを下回ります、キーボードがついていても。Macbook AirAirと呼べなくなってきました。Surface Pro 3は、タイプカバーを含めると1kg超。ノートパソコンと考えれば、いたって普通。タブレットと考えると、いまや分厚い、重い。微妙な位置に感じます。





●バッテリー持続時間


 デフォルトの状態(省電力・STAMINAモードなど使用せず、輝度もデフォルトのままま、プリインアプリもそのまま)で、ネット繋ぎっぱなしで1時間につき10%の消費、10時間稼働。タブレットとしてごく一般的な持続時間。auアプリを切らずに正常な値なので、かなり改善されているようです。前回のZ Ultraでの状況もあるので、今回もauアプリをすべて切って試してみました。すると、ネット繋ぎっぱなしで1時間につき7〜8%の消費、12〜14時間稼働!これはとても優秀!auアプリを切ったほうがさらに長持ちという安定の結果となりました。


 厚紙程度の極薄バッテリーで6000mAhしっかりあり、これだけ長く持続するのですから、立派なものです。





●発熱無し


 いまのところ、熱いと感じたことはありません。涼しげに動いています。動画視聴でも大丈夫そうです。ゲームでは、普段遊ばないのでわからず。1.5mの水深で30分もつという強い防水、さらに防塵で発熱無し。暴走もなく正常動作、バッテリーにもやさしい。よく出来ています。





●ディスプレイ


 テレビの画質を目指したという、トリルミナス&X-Realityで鮮明な画面。
 使っていて、おかしいと思ったり違和感を感じたり、見づらかったりということがありません。自然な綺麗さを感じます。文字も綺麗で読みやすい。WUXGA(1920×1200)大画面で写真や映像が見やすい、確認しやすい。見ていると氣持ちよさがあります。人間の記憶色を目指して自然に感じる色へと調整した点、こういうことか、と合点がいきます。





サウンド


 ・デジタルノイズキャンセリング
  手持ちのWalkman用ヘッドセットにて試してみました。しっかりと機能しています。電車内、喫茶店、その他、音楽や動画視聴、音楽聴きながらの作業などが快適になり、捗ります。
 ・ステレオスピーカー、フロントサラウンド S-Force
  内蔵の小さなスピーカーですが、確かにステレオで聴こえます。出力は大きめで良好。そして、なんとなくサラウンドだな、と感じる程度。欲張りは禁物。
 ・ハイレゾ出力
  残念ながらまだ自分ではハイレゾ対応機器を持っていないため、いまのところイベント時に試したのみです。

  ハイレゾポータブルアンプとハイレゾヘッドフォンにて。なかなかクリアな音がしました。広がりは思ったよりも感じず。タブレットで音楽や動画視聴をする人が多いと思うので、需要はありそうです。オーディオ専用機器にはまだまだ及びませんが、今後の向上に期待しましょう。





●カメラ


 背面のメインカメラで撮影
 有効画素数約810万画素
 裏面照射積層型CMOSイメージセンサーExmor RS for mobile








 タブレット内蔵のカメラとしては、だいぶ良くなってきています。しっかりExmor RS for mobile搭載。これくらいなら間に合わせで使う分にはありかな、と思います。



●ホームキー



 画面下部中央のホームキーから指を上へスライドさせて表示される機能。一瞬で消えてしまうためなかなか写真が撮りづらく、消えかかって表示が薄くなっています。
 人差し指の左上にあるのがXperia独自の「What's New」(五色の縦棒アイコン)、指の右上が検索(虫眼鏡アイコン)。検索を選択するとGoogle Nowの「g」やブラウザが選択肢として現れます。「g」を選択し常時設定すると次のようになります↓

 これは一瞬で消えることなく、スクリーンショットが撮れました。通常通りGoogle Nowが使えます。



Bluetoothキーボード接続(Apple Wireless Keyboard使用)



 ↑付属の卓上ホルダ使用。80度くらいの傾斜。

 ↑タブレット下にイヤフォンケースを置いて緩い傾斜をつけて。25度くらい。
 物理キーボードでの入力は、iPad含めいままで使ってきたタブレットの中でZ2 Tabletが一番快適です。入力時の遅延は感じません。非常に滑らか。パソコンでの入力に近い感覚があります。ちなみに、前回と今回の記事の9割以上は、Z2 Tablet+BTキーボード接続で書いております。
 ここまでくると、欲張りではありますが「縦書き」がしたい!仕事柄、縦書きで長文の文章を書くことが多いのです。この軽くて薄くて大画面な端末を持ち歩いてパパっと縦書きができたなら・・・。テキストを縦書き「表示」するアプリはいくつかあるのですが、縦書きのまま「作成・編集」できるものは見つかっておりません。





●通信


 現在膝を怪我していることもあり、あまりあちらこちらへとは移動できていないのですが、日々の行動範囲の中では基本的に4G接続良好です。12日間使っていて一度だけ、地上で電車移動中に30秒くらい圏外になりました。もともと電波状況があまり良くない場所にて。それもすぐに回復。目立ったところはそのくらいで、ほとんど4G接続、地下鉄走行中に3G接続あり。キャリアアグリゲーションはなかなかまだ検証できておりません。





ワンセグ、フルセグ



 この長いアンテナがあるので、建物内でも受信感度良いです。たとえば、私の自宅内はなかなか受信できないのですが、Z2 Tabletでは難なく受信できました。ビルの地下B1でも受信できるところあり。





●まとめ


 これは、良いタブレットです、欲しい!全く買う予定ではなかったのですが、こうしてモニターとしてずっと使っていると、便利で使いやすくて手放せなくなってしまいます。驚くほど薄くて軽いので毎日持ち歩きができる、長く手に持っていても疲れない。とにかくこの点が非常に大きくて、強いです。そしてデザインが良いので所有している満足感あり。手に持っていると楽しくなります。画面がきれい、文字はフォントが滑らかで読みやすい、画面の指紋が目立たない、バッテリーは良くもつ、滑らかに安定して動作する。これなら、自分で使うにも複数人でコミュニケーションツールとして使うにも十分活躍してくれます。


 今後求めることとしては、この薄さ軽さまでくると、7〜8インチタブレットのように縦型にして片手で両端を握って使いたくなるので、ぜひベゼルレス化をお願いしたいところです。
 また、反りに対する耐性はやはり弱そうです。この辺りが改善されたらさらに強力なタブレットとなるのではないかと思います。





●もうひとつ、作ってほしいもの


 Windows 8.1が搭載されたXperia Z2 Tabletがほしい!
 薄くて軽くて防水防塵で熱くならなくて滑らか正常動作するWindowsXperiaタブレット。これが出たら、必ず買います!!!できれば、ワコムデジタイザ搭載で(それでも本体薄く軽いままで)。Word縦書き、Chrome、手書きがしっかり使える10インチXperia Windowsタブレット。登場したら即買いです。デジタイザ、Surface Pro 3のN-trigはだいぶ向上して良くなっていましたので、同程度ならなんとかN-trigでも。第一希望はワコムです。
 VAIOが離れたいま、SONY mobileで、Xperiaブランドでつくっても良いと思うのです。もともと、XperiaではSony Ericsson時代にWindows mobileスマートフォンを出していたわけですから、ぜひとも検討していただきたいと思います。



 次回は、さらに長く使い込んだ上での使用感をお伝えいたします。