Xperia Z Ultra au 4G LTE版SOL24の使用感(一ヶ月モニター) その弐『総合編』
先月の1月22日、『Xperia新製品タッチ&トライアンバサダーミーティング』に参加してきました。そのときにXperia Z Ultraのau 4G LTE版 SOL24を一ヶ月モニターとしてお借りしたので、その使用感や試したことなどを2回に分けてお伝えする、その第二回目。
前回はバッテリー持続時間についてお伝えしました。今回はその他について総合的に見てまいります。
ミーティング当日の内容についてはこちら↓
●「Xperia(TM)新商品タッチ&トライ」アンバサダー・ミーティング その壱
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140127/p1
●「Xperia(TM)新商品タッチ&トライ」アンバサダー・ミーティング その弐
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140127/p2
前回の、バッテリー持続時間とそれに付随することについてはこちら↓
●Xperia Z Ultra au 4G LTE版SOL24の使用感(一ヶ月モニター) その壱 『バッテリー持続時間』
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140214/p1
<必携、Xperia Z Ultra>
去年の6月に海外でZ Ultra発表、それよりも前に流れてきたリークからこの端末を知り、「これは良いものになるのではないか!?」と非常に注目していました。5インチ台フラグシップのXperia Z1の存在もありましたが、意識は断然Z Ultraへ。5インチ端末では物足りなくなっていました。
昨年9月にSIMフリーLTE版(グローバル版)Z Ultra C6833が発売となり、すぐに購入、以来毎日持ち歩いて使っております。
ミニタブレットとしての大画面、高解像度、美しいディスプレイ、薄く軽く、横幅がパスポートサイズと片手で持ちやすくコンパクト、綺麗なデザイン、そして防水防塵。安定して素早く動いてくれる。バッテリー持続時間は、ネットを使い続けて約10時間・・・私が使ってきた機種の中では平均的な値で合格点。カメラと手書きに少々残念な部分がありますが、それを差し引いても、自分に非常に合った端末だと感じています。所有欲を満たし安定性と機動性をしっかり備えた力強い端末。
<au 4G LTE版Z Ultra SOL24>
Xperia™ Z Ultra SOL24 プロモーションムービー
Xperia™ Z Ultra SOL24 イメージムービー
Xperia™ Z Ultra SOL24 機能紹介ムービー
2014年になって、ようやく国内でwi-fi版とau 4G LTE版が発売となったZ Ultra。au版はFelica・ワンセグ/フルセグ・赤外線といったおなじみの日本独自機能を搭載(外付けアンテナケーブル付属、写真)。グローバル版やwi-fi版と外形は変わらず、重さがわずか2g増えたのみ。ストレージ 32GBは嬉しいところ。android 4.2で発売(グローバル版はすでに4.3へアップ済)。バッテリー持続時間やauアプリ、地球アイコン標準ブラウザについては前回の記事をご参照くださいませ。
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140214/p1
●動作速度・安定性
特にグルーバル版と変わることなく、軽快かつ滑らかに動き、安定しています。ひっかかったりフリーズしたり落ちたり暴走したりは特にありません。タッチレスポンス良好、マルチタッチもスルスル動きます。LTEで使っていても、氣になるほど熱をもつということは無し。
一ヶ月使った中で、途中でフリーズしたり再起動したりということは一度もなく、ガツガツと利用することができました。
●au 4G LTE 電波のつかみ・通信速度
私の行動範囲内においてではありますが、これが非常に良好で驚いています。いままでドコモでもつながらなかった場所が複数あるのですが、au回線では軒並みLTEでつながり、しかも下り20〜30Mbps出るのが普通、という凄さ。速いときは40〜50Mbpsいくこともあります。10Mbps未満の場合が少ない。約一ヶ月使ってきた中で、「1x」になったのはたったの一度で且つ一瞬のみ、すぐにLTE接続へ変わりました。3Gになったのは2回だけ、それも一瞬のみ、すぐにLTE接続へ。強いです。圏外になったのは2箇所のみ(ひとつは、とある建物の地下の奥にある小部屋。もうひとつは渋谷近辺でドコモ・UQ WiMAX・EMでも非常に厳しい場所にて)。上りは総じて10Mbps前後が多く、ときどき20Mbps前後になることも。
いままで使ってきた回線の中で一番快適です。だいたいどこでもつながり、そして速い。Z Ultraとの相性も良いのでしょうか。これはほしい!
●GPS
Google Mapを使って検証。wi-fiはモバイルルーターを使用。
・wi-fi+GPSオン・・・歩行でも車の移動でも追従性良好。
・au 4G LTE+GPSオン+wi-fiオフ・・・位置のズレや現在地取得に遅れが発生。
・au 4G LTE+GPSオン+wi-fiオン・・・この状態が一番、位置情報検出と追従性が滑らか。歩行でも車の移動でもしっかり動きました。6.44インチですから、ナビとして違和感なく使えます。
●手書き
SONY純正のスタイラスペンES22が日本でも発売となりました。伸縮式。
http://www.sony.jp/tablet/products/ES22/
私がいま使っているのは導電プラスチック製エレコムP-TPLFBKです。ペン先が細めで適度な長さ、握る部分の太さも程よい。Z Ultraでいろいろ試した中ではこれが一番しっくりきました。
http://www2.elecom.co.jp/avd/cellphone/touchpen/p-tplf/
ペンを使ってのタッチ操作は快適で、指でタッチ操作するより楽なときも多々あり。
簡単なメモをとったり、画像に文字を付け加えたり、簡単な絵や図を描いたりできます。そのくらいなら悪くないでしょう。しかし、詳細で密なノートをとるにはつらい・・・
Z Ultraは電磁誘導式デジタイザではなく、静電容量式タッチパネルの感度の高いSuper Responsiveスクリーンによるもので、筆圧感知は非対応。よって、手書きの質は、これまで使ってきたGalaxy Noteシリーズには遠く及ばず残念感あり。書いている途中で線がズレたり、飛んでしまったり、うっかり画面に手が触れてしまうと手書きとして反応してしまったり。これでは安心してノートを取ることはできません。私は手書きノート必須な生活になっており、10インチのGalaxy Note 10.1をメインに使っているので5インチ台のGalaxy Noteシリーズでは小ささを感じるようになりました。しかし、10インチよりもう少しコンパクトなものがほしい・・・そこにこの6.44インチ大画面で鉛筆でも書くことができる!というZ Ultraが登場しとても期待していたのですが、悲しい結果となりました。
ちなみに、鉛筆でも確かに手書きができるのですが、画面に傷がつきやすくなるのでおすすめできません。どうしても鉛筆を使うのであれば、保護シートを貼るのが良さそうです。
●Bluethooth
このコンパクトかつ大画面なZ UltraにBluetoothキーボードとスタイラスペン(マウス的役割)をセットで使うと、作業が捗ります。先日のタッチ&トライミーティングもこのスタイルで参加しました。安定接続。
●通話
数回試しましたが、特に問題なく通話ができます。これにBluetoothハンドセットのSBH52をつないで、非常にコンパクトなワイヤレス子機として便利に使いたいものです。購入を検討中。
●スモールアプリ
画面右下の履歴アイコンをタップすると、
下側に四角い6つのアイコンが登場します。これらがスモールアプリ。
右から、Active Clip(スクリーンショット)・録音・電卓・タイマー・メモ・ブラウザ
これらはすべて、同時に起動し表示、使用することが可能。大きさ変更や位置の移動は自由自在。もちろん、スモールアプリ以外のアプリを使いながらスモールアプリを起動し使うこともできます。録音やメモは、ソニーモバイル純正の「ノート」アプリ内に保存されます。
大画面なので、快適に複数表示して利用できます。
●テザリング
(前提として、auアプリをすべて無効化し地球アイコンの標準ブラウザをアンインストールした状態)
au 4G LTE版Z Ultra SOL24でwi-fiテザリングして他の機器を接続しネットを利用、SOL24はスリープ状態で使ってみたところ、バッテリー消費は一時間にたった6〜7%のみでした。テザリングは通常より非常にバッテリーを消費する、という認識だったのでこれには驚きました。考えられるのは、SOL24の画面をスリープ状態で使っているため、あるいはテザリング中に何らかの機能、アプリが眠る可能性。
テザリング自体は良好で、普通にルーターとして使えそうです。一時間に7%バッテリー消費するとして、14時間連続して使える計算になります。
速度は、SOL24本体で測るときよりもテザリングでつないだ端末側で測るときのほうが若干遅くなります。wi-fiなので当然その場の電波状況に左右され、大差ない速度が出ることもあれば、かなり大きな差が出ることもあり。しかしそれも実用に耐えうる範囲内。テザリング便利です。
●NFC
特に問題なく作動。機器間の情報のやりとりやBluetooth接続などで活躍。先ほどのBluetoothハンドセットSBH52もNFCで接続可能。SONY製品ではNFCを使った機器同士の横のつながりが普通になりつつあるので、もっと活用していきたいと思います。
●カメラ
Xperia Zには物理ボタンのカメラキー(カメラ起動(長押し)・シャッターボタンなど兼用)がなく、Z1にはカメラキーがつきました。しかし、なぜかZ Ultraにはつきませんでした。今回のZ Ultra日本版では、設定でボリュームキーをシャッターボタンにすることが可能となった、と説明を受けました。新情報でした。
自分のグローバル版Z Ultra C6833(android 4.3)でも試してみたところ、こちらでもボリュームキーをシャッターボタンに設定することができました。音量+、音量ーどちらでも作動。普段は画面タッチをフォーカス&シャッターにして使っていますが、画面をタッチしにくいアングル・態勢で撮影したいときにボリュームキーのシャッターが役立ちます。
明るいところではまあまあそれなりの写真になりますが、薄暗いところではぼやけた感じになってしまいます。
<au 4G LTE版Xperia Z Ultra SOL24 総評>
au 4G LTEでZ Ultraを使うのは非常に快適です。もともとau回線をもっておらず、auのLTEを使いたいと思っていたので、今回じっくり体感することができて良かったです。au 4G LTEとZ Ultraの組み合わせから離れられなくなりました。SOL23 Xperia Z1のカメラも魅力なのですが、店頭で触っているとやはり、5インチにはもう戻れない・・・そう感じそっと置いてしまいます。なので、写真をしっかり撮りたいときはデジカメで撮ります。
auアプリ&地球アイコン標準ブラウザとバッテリー持続時間の問題を除いて、グローバル版とさほど変わること無く使うことができました。
3月になったら早速SOL24を契約しに行こうと思います。夢のXperia Z Ultra2台持ちへ!3台お持ちの方もいらっしゃるので、2台持ちは普通ですよね☆(笑)。
<Xperia Z Ultraの後継機に望むこと>
・デジタイザ搭載!そしてスタイラスペン付属
・Snapdragon 805以上
・最新android OSバージョン
・Xperia Z1同等あるいはそれ以上のカメラ性能(Gレンズ含む)
・ベゼルレス化(画面サイズは維持したまま額縁を狭く、あるいは筐体サイズは変えず画面大きくして。画面縮小は禁物。)
)
・タブレットUIの適用
などです。
現行では、グローバル版Z Ultra C6833もau 4G LTE版SOL24も、android 4.4への早期アップデートを祈るばかり。
以上です!
Xperia Z Ultra au 4G LTE版SOL24の使用感(一ヶ月モニター) その壱 『バッテリー持続時間』
先月の1月22日、『Xperia新製品タッチ&トライアンバサダーミーティング』に参加してきました。そのときにXperia Z Ultraのau 4G LTE版 SOL24を一ヶ月モニターとしてお借りしたので、その使用感や試したことなどを2回に分けてお伝えいたします。
ミーティング当日の内容についてはこちらをご覧くださいませ。
「Xperia(TM)新商品タッチ&トライ」アンバサダー・ミーティング その壱
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140127/p1
「Xperia(TM)新商品タッチ&トライ」アンバサダー・ミーティング その弐
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140127/p2
今回の記事では、au 4G LTE版Z Ultra SOL24を使っていて非常に氣になった部分、バッテリー持続時間やそれに付随することについて記してまいります。次回は、それ以外について総合的に。
私は去年の9月にSIMフリー LTE版(グローバル版)Z Ultra C6833を購入し、メイン端末として毎日持ち歩いて使用しています。今回モニターでお借りした端末は開発機で製品版ではありませんが、中身の細かい違いだけで大差はなさそうです。
au IDについて、私は自分のIDを持っておらず、今回ID貸し出しは無かったので試せず。
端末情報・・・モニター機の端末情報(バージョン情報)は掲載不可とのアナウンスあり。ご参考までに製品版の情報をご覧ください。
↓au 4G LTE版
↓wi-fi版
グローバル版では既にandroid 4.3になっており、Nexusなどは現在4.4です。よって2段階遅れ。アップデート対応するようですが、いつになるかは未定とのこと。もはや4.3はスキップして4.4を目指していただきたい。
Z Ultraのバッテリー容量は、グローバル版・au 4G LTE版・wi-fi版とも3,000mAh。グローバル版は1時間で10%程度のバッテリー消費、ネット使いっぱなしで満充電から完全放電まで10時間程度使えます。ごく一般的な値。これは、android 4.2だった当初でも同様。androidの最新バージョン4.4では省電力へ配慮しバッテリーもちがよくなっているそうなので、アップデートが待ち遠しいです。
果たしてandroid 4.2のau 4G LTE版のバッテリー持続時間はどうか。
<最初の状態>
貸出機を受け取り、デフォルト状態のまま(LTE接続、アプリそのまま、省電力設定せず)ネット使いっぱなしで試したところ、30分で10%も減るというひどい状態でした。トータルで5時間しか持たず。これでは使い物になりません。
グローバル版とwi-fi版にはSTAMINAモード、au 4G LTE版には省電力モードがあります。これらは機能に制限をかけて持続時間を延ばすもの。グローバル版ではSTAMINAモードを使わなくても10時間は使い続けることができます。機能を十分に使いながらバッテリーがもつことが重要です。2倍の速さで消費するau 4G LTE版・・・この違い、そもそもの原因は何なのか。
まず頭に浮かぶのは、グローバル版には無くてau 4G LTE版にはあるもの・・・auアプリ。
自分では起動させていないauアプリたちが動いています。au IDも無いのですが。
↓ちなみに店頭の製品版ホットモックでもこの状態↓
これは検証せざるを得ません。アプリを入れたり除いたり設定を変更したりするのは通常利用の範囲内と判断。auアプリは削除できないため、すべて無効化してみました(有効化・無効化の切り替えは設定で簡単にできます)。ドコモアプリのように無効化設定してもすぐに勝手に有効化して復活してしまうことは無いようです。
<第一処置>
auアプリ無効化後、30分で7〜8%の消費に改善!やはり!と。しかしそれでもまだ、グローバル版より減りが速い。ここで、自分では一度も起動させていない標準ブラウザがなぜか激しく消費していました。
<第二処置>
標準ブラウザ、アンインストール実行(初期化で原状回復可能と判断)。ここまできてやっと、au 4G LTE接続のままでもネットを使い続けて1時間に10%の消費、グローバル版と同等、連続ネット使用で10時間使えるようになりました。持続時間倍増、大幅改善です!
<結果>
auアプリたちと、最近のNexusやグローバル版などではもう存在しない地球アイコンの標準ブラウザが動くことによって、バッテリーを激しく消費していました。異論もあるようですが、実際にauアプリ無効化と標準ブラウザ削除のセットで持続時間が2倍にまで改善しています。auアプリと標準ブラウザが何か関連していると考えられます。また、wi-fi版購入者によると、wi-fi版でも30分に10%消費する、とのこと。もちろんauアプリは入っておらず、地球アイコンの標準ブラウザも搭載されていません。グローバル版とau 4G LTE版の状況を案内したところ、これからいろいろ検証してみるそうです。こちらもとても興味深いです。
ユーザーから非常に重要視されるバッテリー持続時間。国内版ではいったい何が起こっているのか?
<標準ブラウザの何故>
私は最近の国内発売端末には疎い傾向にあるのですが、今回初めてau 4G LTE版Z Ultraを使ってみて、いまだ地球アイコン標準ブラウザが入っていることに驚きました。Nexusではandroid 4.1からこのブラウザは消えてChromeのみになり、グローバル版Z Ultraでもwi-fi版でもChromeのみ。ざっと見てみたところ、au版のandroid端末にはほとんど地球アイコン標準ブラウザが入っているようです。ドコモ版android端末では、最近のXperiaではChromeのみが入っていて、地球アイコン標準ブラウザ無しの機種があるようです(特殊情報入りましたが詳細は伏せておきます)。他の機種は地球アイコンの標準ブラウザが入っている模様。
国内版であえて地球アイコン標準ブラウザを搭載している理由があるはず・・・ここで、au端末ではauスマートパス認証がChromeでは通らず、標準ブラウザだと通るという話を伺いました。
見てみると、auのQ&Aでは、スマートパス認証が通らないのだがどうしたらよいか、という質問に対し、Chromeを使っていないか?デフォルトの標準プラウザで試してほしい、というものや、Chromeのバージョンアップ後にログインしようとするとエラーになるようなのでChromeのバージョンを古いものに戻して試してほしい、といった回答がありました。しかし基本はデフォルト「標準ブラウザ」のようです。
また、au Marketがエラーになる(通信失敗・ID/PWエラー)場合、au Marketアプリのデータ消去に加えて「標準ブラウザ」のキャッシュ消去をすると解消する、ということもあるようです。
さらに、内蔵されているセキュリティアプリなどでは、デフォルトの標準ブラウザでないと動かない、という回答もあり。
auのアプリ、auのサービスには標準ブラウザが密接に関係していることがわかってきました。キャリアにとってこんなに標準ブラウザが重要なものになっていたとは知りませんでした。androidの流れからは消えつつある地球アイコン標準ブラウザ。まだまだ日本では残っていきそうですが、今後どうするのでしょうか。
<まとめ>
auアプリ、auサービスを維持する、利用するためにはバッテリー持続時間を犠牲にすることになると言ってよさそうです。通常の2倍の速さで消費していきます。キャリアがバッテリーを消耗し端末のメモリを食っている!と言いたくなります。早急に大幅な改善をしたほうが良いと思うのですが、そのような流れは無いのでしょうか?auアプリ・auサービスを利用する人は涙を飲むしかないのでしょうか・・・
次回は、Xperia Z Ultra au 4G LTE版SOL24について、その他総合的にお伝えしてまいります。
Xperia Z Ultra au 4G LTE版SOL24の使用感(一ヶ月モニター) その弐『総合編』
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140218/p1
「Xperia(TM)新商品タッチ&トライ」アンバサダー・ミーティング その壱
1月22日(水)の夜、恵比寿で開催された「Xperia(TM)新商品タッチ&トライ」アンバサダー・ミーティングに行ってまいりました。同日の午前中に日本発売が発表されたXperia Z Ultra。今回のミーティングでは、端末紹介・開発者からの解説とタッチ&トライ、そして参加者60名全員に対し一ヶ月モニターとして端末の無料貸し出しがありました。
まずはそのイベント当日の模様をお伝えいたします。
持参した自前Xperia3種。一番右が、SIMフリーLTE版Xperia Z Ultra C6833。既にandroid 4.3にアップデート済。この日は、私を含め3名がZ Ultraを持ってきていたようです。去年の6月に海外で発表、7月末に3G版が発売されたのを我慢、9月にLTE版が発売され、すぐに買いました。以降、私のメイン端末になっています。
以前は5インチや7インチが最強だと思っていました。しかし、このZ Ultraと出会い、ミニタブレットの大画面を維持しながらの絶妙なコンパクトさに心奪われました。とても使いやすい。5インチや7インチにはもう戻れない、と感じています。
ちなみに現在サブ機として使っているのは7.9インチのiPad mini Retina。これは、8インチ端末ととらえています。
GIZMODOさんでZ UltraとNexus 7とiPad miniの大きさをわかりやすく比較している記事があるのでご参考まで↓
「6インチ時代の到来を予感させる出来! Xperia Z UltraをiPad mini&Nexus 7と比較しながらおさわりしました」
http://www.gizmodo.jp/2014/01/xperia_z_ultra.html
Z UltraとNexus 7とでは画面サイズが少ししか違いませんが、本体サイズは結構違っています。iPad miniがかなり大きく感じられます。
ミーティング会場では、初めにZ UltraのCM映像が流れ、その後、端末の簡単な紹介があり、貸し出し機配布となりました。
wi-fi版が20台、au 4G LTE版(SIM入り)が40台の計60台。LTE版が人氣だったため、希望を募っただけでは決まり切らずにじゃんけんで決着。私はau 4G LTE版をゲット!カラー指定はできませんでしたが、自分のものと同じPurpleになりました。
端末の説明開始
au 4G LTEモデルはスマートフォン、wi-fiモデルはタブレットと称しており、おかしなことになっています。
カラバリ3種
(wi-fiモデルではPurpleはソニーストア限定)
wi-fiモデルとLTEモデルとのデザインの違い。wi-fiモデルはグローバルモデルと外観は同じ。側面はwi-fi版とLTE版に違い無し。裏面のみ、ロゴや配置、赤外線センサー有無の違いがあり、見た目での判別が可能。
当イベントの運営会社、アジャイルメデイア・ネットワークの徳力さん
徳力さんの挨拶後の掛け声により、端末の貸し出しが行われました。
右が自前のグローバルモデル、左がau LTE版。画面側では違いなし。
グローバル版やwi-fi版ではXperiaロゴがある位置にau LTE版ではauロゴ。小さく、目立たず、控えめな感じです。
グローバル版やwi-fi版ではSONYロゴがある位置にau LTE版ではXperiaロゴ。
グローバル版やwi-fi版ではNFCマークがある位置にau LTE版ではFericaマーク。au LTE版ではカメラレンズの左に赤外線センサー。
オムニバランスデザイン
「オムニ」というのは「すべて」という意味で、利用シーンや使い方などに関わらず誰でも快適かつ最適に使えるように考えられたデザイン、ということのようです。
横幅がパスポートサイズであるこだわり。去年6月海外で発表、その後の開発者インタビューで「パスポートサイズを前提に考えていったらこの大きさになった」と語られていました。手帳や長財布とも近いサイズでポケットに収まるスリムさ、6.5mmという薄さ。女性でも片手で容易に握ることができます。片手で持っていると、板チョコ感が強い。そのくらいの大きさ・重さ。きっと、誰もがどこかで覚えのあるサイズではないかと思います。片手操作はスクロールくらいならある程度可能。とある女性いわく、Z Ultra本体を耳に当てて通話すると小顔効果があって良い!そうです(笑)。
スマートフォンと考えると大きく感じられますが、タブレットと考えると、完全にミニ。ファブレットと呼ばれたりもしますが、「通話もできるミニタブレット」と捉えるのがわかりやすいと思います。wi-fi版は公式にタブレットとして出していることからも、そのほうが違和感がありません。
・カメラ
撮影モード追加、アプリ追加で機能をさらに充実
最近のスマートフォンから比べると見劣りするカメラ性能で、非常に残念な部分です。ここまでつくりあげておいてもったいないと思わざるを得ません。Xperia Z1と同等にしてほしかった・・・Z1がフラグシップであると強調したかったのでしょうか。Gレンズにしてもらえなかった悲しさが残ります。
6.44インチは、写真を撮るモバイル機器としては少々大きいと感じる反面、大画面なので写り具合を確認しやすく、撮影時にわかりやすくて良いです。
・ディスプレイ
トリルミナスディスプレイ・X-Reality
詳細はレポートのその弐にて。
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140127/p2
・音楽
100時間連続再生可能、音にこだわったwalkmanアプリ内の高音質設定Clear Audio+
●利用シーン(1)ウェブ&メール
私は何でも一覧するのが好きで、フィーチャーフォンを使っていた時代からモバイルサイト・モバイル表示を避け、フルブラウジング中心に利用してきました(あっという間に充電が減るので予備バッテリー必須でしたが)。パソコン版サイトは一ページにおける情報量が多く一目で見通しやすく、ページ遷移の回数が少なくて済みます。大画面で解像度高く美しければ、さらに見やすくなって一覧性が高まります。スクロール回数も減り、楽々快適。
キッチンでの利用。防水防塵仕様のため安心。
端末の画面内左上、スモールアプリによるタイマー表示。これにより、レシピを見ながらタイマー利用が可能。スモールアプリはタッチ操作で簡単に移動させることができ、同時に複数利用することも可能。Z Ultraなら複数使っても余裕がありますね。
●利用シーン(2)地図
地図を片手に収めて持ち歩き、大画面で快適閲覧。ナビが捗ります。カーナビは7インチのものが多く人氣ですが、Z Ultraならまさにうってつけ。
●利用シーン(3)映像
映画を、迫力と臨場感をもって観ることができます。
au 4G LTE版はフルゼグ/ワンセグ搭載。
防水防塵なので、お風呂で映画を観たい人に最適です。
●利用シーン(4)写真
美しい大画面でまわりの人とシェアしやすい。
ハガキサイズよりはDSCサイズやLサイズのプリントされた写真に近い大きさだと思います。
●利用シーン(5)電子書籍
文庫本に近いサイズで文字も美しく表示され、スマートフォンより断然読みやすくなります。
片手で楽に持つことができ、ルビなどの小さい文字も拡大することなくそのまま読むことが可能。
●利用シーン(6)SNS
防水防塵なので楽しく風呂ツイする人が増えるでしょうか。
●利用シーン(7)文字入力(手書き)
手書きによる文字入力が可能。手書きでちょっとしたメモを取ったり画像に文字を付け加えたり、簡単な絵や図を描いたりできます。
しかし、Z Ultraは電磁誘導式デジタイザではなく、静電容量式タッチパネルの感度の高いSuper Responsiveスクリーンによるもので、筆圧感知は非対応。よって、手書きの質はGalaxy Noteシリーズには遠く及ばず残念感あり。密に詳細なノートを取ることはかなり厳しいです。私はすっかり手書きノート必須な生活になっており、この大画面で鉛筆でも書くことができるというのでとても期待していたのですが、悲しい結果となりました・・・後継機でぜひともデジタイザを搭載してほしいものです。
ソフトウェアキーボードのカスタマイズ
キーボードを右に寄せたり左に寄せたりして、片手持ちして楽に入力することができます。リサイズは自由自在。また、縦持ちでQWERTYキーでも快適に入力できる大きさ。
●利用シーン(9)ハンドセット+通話
バッグの中に本体をしまっていても、ハンドセットを子機として通話することができます。このコンパクトさと使い勝手は非常に便利!ようやく日本でも発売されることになりました。
SPEC上のLTE版とwi-fi版の違い
・カラー LTE版では3色あり。wi-fi版ではPurpleはSONY Store限定色となる。
・チップセット LTE版ではMSM8974、wi-fi版ではAPQ8074。
・重量 LTE版では214g、wi-fi版では212g。
・LTE版ではFelica/NFC双方あり、wi-fi版ではNFCのみ。
・ワンセグ/フルセグ LTE版ではあり、wi-fi版では無し。
・赤外通信 LTE版ではあり、wi-fi版では無し。
・おでかけ転送 LTE版ではMpeg2 Video/AVC、wi-fi版ではAVCのみ。
・同梱物 LTE版では卓上ホルダ、TVアンテナケーブル。wi-fi版ではACアダプター。
いまだandroid 4.2。アップデート対応するが時期は未定、とのこと。
別売アクセサリー
・マグネットチャージングドック
・パワーカバー
・スタイラスペン
・Bluetoothハンドセット
レンズスタイルカメラのZ Ultra版アタッチメントを使って装着したところ。
去年、銀座ソニービルでQX10、QX100が展示開始された際、私はZ Ultraを持って訪れました。そのとき、「えっ!Z Ultraに装着できないんですか!?Z Ultra用の発売は??」とスタッフさんに訴えたことが思い起こされます。
その弐へ続く。
「Xperia(TM)新商品タッチ&トライ」アンバサダー・ミーティング その弐
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140127/p2
「Xperia(TM)新商品タッチ&トライ」アンバサダー・ミーティング その弐
Xperia Z Ultra国内発売に伴うイベントレポートの続きです。
レポートその壱はこちら↓
「Xperia(TM)新商品タッチ&トライ」アンバサダー・ミーティング その壱
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140127/p1
Z Ultraの開発者さんからの端末解説
●ディスプレイについて
世界で最も美しく快適なディスプレイをZ Ultraで目指したというお話。
キーテクノロジー
・トリルミナスディスプレイ
・オプティコントラストパネル
・高視野角液晶
・X-Reality
・カラーマネジメント
の5つ。
フルHD、高視野角ディスプレイ
大画面となると、同時に複数人で見る、というケースが増えます。高視野角はありがたいですね。
トリルミナスディスプレイ
X-Reality for mobile
オプティコントラストパネル
カラーマネージメント
世界で最も美しく快適なディスプレイを目指した、というだけあって、本当に大きくて綺麗な画面なのでとても見映えがします。筐体も薄く軽く美しいので、所有欲が満たされます。
1.高密度レイアウトとACF
2.超薄型3000 mAh バッテリー
3.高剛性筐体
4.キャップレス防水イヤホンジャック
従来は基板の両面に部品を配置していたが、大半の部品を片面に集約配置することで薄型化
フレキ基板をACFで直接接続することで薄型化
超薄型高電圧バッテリーを新規開発
ガラスを筐体に直接貼り付けて箱状にすることで高剛性を実現
イヤホンジャックユニットと防水パッキンを一体化することで厚みを増すことなく防水構造を達成
初めてZ Ultraに触れた人の第一声はたいてい、「でかい!」「薄い!」「軽い!」のどれかです。そのくらい、この端末はインパクトがあります。
1,000円分の電子図書券、いただきました!
ホーム1
ホーム比較
右がグローバル版
ホーム2
ホーム3
ホーム4
ホーム5
ここでお氣づきの方もいらっしゃると思いますが、グローバル版では存在しない地球アイコンの「標準ブラウザ」が入っています。いまや懐かしいしろものですが。現在androidではChromeが標準になっていますので、不思議です。これはなぜなのでしょう。
開発機のため、OSバージョンなど端末情報はアップしないように、とのことでした。残念。
アプリ1
アプリ2
基本機能フォルダ
au 4G LTE版とwi-fi版
Z Ultra各種
付属品
右上の「つ」のような形になっているのがテレビ用の外付けアンテナケーブルです。最近の国内販売Xperiaの定番になってきています。
フルセグ
会場でのau LTE速度
ワンタッチで機能のオン・オフが可能。内容はカスタマイズできます。
発売時にはまだ入ってない予定の伝言メモ機能。開発機のため、入っていました。
<Q&Aコーナー>
●Q1:海外では去年6月に発表され7月末3G版、9月にLTE版が発売となった。国内ではなぜこんなに遅いタイミングになったのか?
●A1:そういう声は把握し、しっかりと受け止めている。我々としては今のこのタイミングがベスト、という判断。
とのこと。なぜいまなのか、という明確な理由は聞けませんでした。そう言わざるをえない部分は多々あると思いますが、海外では他のメーカーに先んじて6インチ台端末をハイエンドのスペックで投入、目を見張るものがありました。発売時人氣があって、特にPurpleなどは在庫切れが多く、私もなんとか見つけて購入するほどでした。しかしいまこのタイミングでは、他メーカーもどんどん6インチ台を出してきていて、このスペックはもはや普通になり、そろそろさらにスペックアップした機種が出てくる時期です。One SONYを掲げ、世界で3位の企業になる!と言っていますが、これでは難しい!と思ってしまいます。スピード感がとても大事です。
●Q2:グルーバル版ではすでにandroid 4.3にアップデートされている。早いメーカー、機種では4.4になっている。なぜ4.2で発売なのか?アップデートはいつされるのか?
●A2:国内発売のこの時期に向けて種々調整をかけ、対応できたのが4.2だった。アップデートはするが、時期は未定。
au 4G LTE版ならこれもわかる話なのですが、キャリアが関わらないwi-fi版まで4.2で国内発売です。なぜ???
厳しい質問が続いたからか、この2つの質問だけで締め切られてしまいました。私も質問したいことがあったので残念でなりません。せめて5つくらいは受け付けてほしいものです。
タッチ&トライをしながら開発者さんともっと密にコミュニケーションをとりたかった、というのがこのイベントで一番強く感じたことです。参加者が多かったので、半分ずつに分けると良かったかもしれません。開発秘話なども聞きたかったのですが、そういう時間はありませんでした。
会場には、内部の部品や別売りアクセサリーが展示されました。これらを撮影するのを失念していたため、以下の写真をお借りしました。感謝です。
ダイレクトボンディング
BluetoothハンドセットSBH52
次は、au 4G LTE版の実際の使用感などをレポートしてまいります。
レポートその壱はこちら↓
「Xperia(TM)新商品タッチ&トライ」アンバサダー・ミーティング その壱
http://d.hatena.ne.jp/h-gocchi/20140127/p1
イー・モバイル Huawei 【 STREAM X(GL07S) 】タッチ&トライイベント
2月27日の夜、虎ノ門にあるイー・アクセス本社で行われた「イー・モバイル最新LTE対応スマートフォン タッチ&トライイベント」に参加してきました。
UE category 4に対応した、Huawei製のSTREAM X(GL07S)。
Ascend P2がベースのイー・モバイル仕様端末。
海外やドコモでは「Ascend」という名称が使われており、HuaweiのスマホといえばAscendシリーズをイメージするのですが、ソフトバンクモバイルの2012年冬モデルHuawei製STREAM(201HW)と同じ流れを汲んでSTREAM Xとなったそうです。イー・アクセスがSBMに買収されたから合わせたのではないか、と邪推してしまいます。他国でもSTREAMの名を冠したモデルがあるのでしょうか。
↓スペック一覧は下記公式サイトをご参照ください。
http://emobile.jp/products/gl07s/spec.html
一人一台ずつ貸し出され、2時間じっくり試すことができました。
Galaxy Note IIとの比較。
右側面の下側に、カメラのシャッターボタンがついています。
端末情報
最近は解像度フルHDでRAM 2GBが主流ですが、STREAM XはHDでRAM 1GB。これは、フルHDなら2GB必要かもしれないがHDだから1GBで十分だろう、という考えだそうです。しかし、コストカットのため、ということもあるかもしれません。
ROM 32GB、ここは安心。
背面、うっすら指紋のあとが残りますが、さほど目立たない様子。
画面側はそれなりに指紋が目立ちます。
イベント冒頭にスライドによる解説があったため、それを元にざっと見てまいりましょう。
最初にイー・モバイルのここ一年間の軌跡について説明がありましたが、都合上割愛。
STEREAM Xは、「ハイスピード・フリースタイル・スマートフォン」という位置づけ。
ユーザーの3つのニーズを反映
・ストレスレスなネット接続→高速チップセット
・綺麗に撮れるカメラ機能の充実→高画質カメラ
・長時間使えるLTEルーターとしての役割→大容量バッテリー、テザリング可
どう唸るのか、がポイントですね。後ほど出てきます。
●商品特長(1)
フリースタイルでスピーディーなUI
ウィジェットでワンタッチテザリングは便利です。あとは他でもよく見かけるような内容なので、特に驚きや感慨は無し。
●商品特長(2)
「FSKAREN」これは少し変わったIMEです。
ひらがな、カタカナ、英字、数字、顔文字・記号をタブで切り替えることができます。
↑ひらがな
↑カタカナ
↑英字
↑数字
↑顔文字
↑記号
わかりやすく使いやすく、これはありだと思いました。
●商品特長(3)
凝縮されたハードウェア。おおまかに見てみますと、
K3V2 クアッドコア 1.5GHz、16コアGPU、RAM 1GB、ROM 32GB
4.7インチ、1280×720、315ppi、薄さ8.6mm、重さ122g
内蔵バッテリー2350mAh
おサイフ felica
1300万画素カメラ、Exmor RS for mobile、インカメラは130万画素
スペック上は、世の中の流れを見るとハイエンド機種とはいえずミドルクラス。中堅として極めるのであれば、それはそれで良いことだと思います。極まっているかどうかが鍵。
●商品特長(4)
EMOBILE初、緊急速報メールとおサイフケータイに対応。
スイカのみ4月6日からの提供で、他は発売と同時に提供されるとのこと。
3月7日発売。
端末の価格込みで、二年契約で月額3,880円。
→「LTE電話プラン(にねん)」&「データ定額5)」に加入、さらに「LTEスマホ割適用」の場合に適用。
月々上限5GBとなります。十分であろうと考えてのこの上限だそうですが、会場からは「5GBでは足りない!」との声も。
他社比較、2年間で10万円以上安い。
以上、概要説明。
次に詳細説明。
ネットワークスピード比較→他社モデムチップセットとSTREAM Xに採用されているBalong 710との比較。
ダウンロードもアップロードも、他社に比べ、電波強度が弱くなるにつれてスループットの実力差が拡大するとのこと。
UE category 4採用のため、通信速度 下り150Mbpsまで対応している端末ですが、イー・モバイルではまだ75Mbpsまでなので、もったいない部分です。
プロセッサの処理能力比較。他社と互角。
カメラについて。
素早いオートフォーカス、スーパーズーム撮影。
しかし、このオートフォーカスはそれほど速いとは感じませんでした。指定した焦点からすぐズレてしまうこともあり。シャッター速度もさほど速くないため、動きなどに合わせてタイミングよく撮るということは難しそうです。連写で何とかしのぎましょう。
Exmor RS採用、独自画像処理技術Pro Vivid搭載。
当日出た質問のうち、ひとつだけ回答保留だったものが、先日メールにて回答が届きました。
Q:カメラのレンズについて(標準で何mmか?)
A:35mm換算で28mmです。
会場入りしてすぐ触り始め、いろいろ試し約1時間半経過。最後にカメラを試そうと思いカメラを起動しようとしたところ、発熱のためエラー発生、カメラアプリが落ちてしまい、何度やっても起動しなくなりました。本体は確かにホッカイロのような熱。
やむをえず5分くらい放置、その後ようやくカメラ起動。
↓Xperia SXにて撮影
以下、STREAM Xにて撮影
少し白っぽい感じがします。ホワイトバランス調整で良くなるでしょうか。カメラがすぐに落ちそうな状況なので試しませんでした。
隣の部屋から夜景が見えるとのことで、急いで行って撮りました。
夜景
スマートフォンで夜景撮影は、このくらい撮れればまだまし、と思います。
しかし、9枚くらい撮ったところでまたカメラがダウン。とある国内メーカーのスマホを思わせる熱エネルギー。つい落胆の声を出し、唸ってしまいました。唸りポイントはここでした!
ファーウェイのスタッフさんもイーモバイルのスタッフさんもこれには苦笑いしておりましたが、特に弁明なし。もともと承知のことなのだろうと解釈しました。発売間近であるため、発売後の早急な改善アップデートをお願いしたいところです。
●Display
ブルーライトを3割カット、自動明度調整機能のカスタマイズ可能。
インセルタッチパネルで極めてクリアな視認性を実現。マジックタッチで手袋をしていても正確にタッチ操作が可能。
●Sound
DOLBY DIGITAL PLUS、プリセットイコライザー。
●Emotion UI
ホーム長押しでキャッシュクリア、スマートリーディングで選択文字をコピー・共有・翻訳・検索可能。
Recent Appsで、画面一番下のほうき?モップ?をタップすると、
一括削除され、メモリが解放されます。
この端末の珍しい点、「アプリ一覧」がありません。
すべてホーム画面にアプリを収め、フォルダでまとめています。
こうすることがわかりやすく使いやすい、という判断のようですが、アプリ一覧、私は欲しいです。
合計約2時間程度触り続け、各アプリを試していく中で、ときどき引っかかったり奇妙な動きをしたりと、動作不安定なときがありました。タッチレスポンス、マルチタッチの動きはまずまずですが、まだ物足りない感触。もうワンランク上を目指して欲しいと感じました。
結局、「高速で安い」というのが今回最大の押しどころ。
私もイー・モバイルLTEを使っているので毎日体感しており、通信速度はまずまずだと思います。都内地下鉄走行中のトンネル内でもどんどんつながるようになっているので、あとは建物の奥まったところやビルの地下でしっかりつながるようになれば、さらに強くなります。「データ通信」には良いですが、「電話機」として見るとメインには厳しい。目下、ソフトバンクユーザーの流入による影響が懸念材料。
この端末の動作速度は並、その他も総じて、並。際立ったところは無し。あとは安さですが、このパフォーマンスを考えると、安いからこの程度になるのだろう、と捉えざるを得ません。他のイベント参加者さんもそのように感じていらっしゃる方が多数であった、そんな印象でした。二年縛りの込み込み契約で安さを取るのであれば、選択肢としてはあり、なのかもしれません。
最後におまけ。おみやげはファーウェイのマークが入ったボールペン。
SONY 【 Xperia Z(SO-02E) 】、【 Xperia Tablet Z(SO-03E)】タッチ&トライ ブロガーイベント
1月22日(火)の夜、赤坂で開催されたFans:Fans主催「Xperia(TM)ワールド タッチ&トライ ブロガーミーティング」に行ってまいりました。
この日のお昼にNTTドコモが春モデルを発表、その中のXperia Z(SO-02E)・Xperia Tablet Z(SO-03E)の2機種をメインとしたイベントです。
(同日、ドコモスマートフォンラウンジでも13時から展示されたので、先にそちらである程度タッチ&トライしておきました。)
ブロガーイベント会場入口にXperia ZとTablet Zのアクセサリー&関連商品が陳列されていました。
ちなみにドコモスマートフォンラウンジにもアクセサリーや関連商品展示あり。
会場の窓際一面にはずらっとXperia Tablet Zが並んでいて、自由に体験可能。15台前後あったと思います。
イベント冒頭に2機種についてのスライドを使った簡単な紹介があり、その後、参加者全員に対し一人一台ずつXperia Zが貸し出され、フリータイムとなりました。
自前端末とXperia Zとの集合写真。
それでは、紹介で使われたスライド内容を元に、ざっと中身を見てまいりましょう。
まずは【 Xperia Z(SO-02E) 】の紹介から。
3つのキーワード、「IDENTITY」「ADVANTAGE」「INNOVATION」。
●IDENTITY・・・背面に強化ガラスを使用、薄型軽量で一枚板のようなフラットボディ
●ADVANTAGE・・・画面や画質の美しさにこだわった、FHDの”Reality Display”と新CMOSセンサー搭載のカメラ
●INNOVATION・・・ハイスペックの核となる、クアッドコアCPU・2GB RAM、2330mAhのバッテリー
公式スペック一覧表
SONY mobile公式↓
http://www.sonymobile.co.jp/product/docomo/so-02e/spec/spec.html
ドコモ公式↓
http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/2013/01/22_00_4-5.pdf
2月9日(土)発売。
本体右上で緑色に点灯しているものが通知ランプ。
Galaxy Note IIとの比較↓
↓ドコモスマートフォンラウンジにて(便宜上、ラウンジ版と呼ぶことにします)。
↓ブロガーイベントにて(便宜上、イベント版と呼ぶことにします)。
ラウンジ版がイベント版より新しいバージョンのようです。触っていて、特に目立った差は感じませんでした。
(1)IDENTITYを際立たせるDESIGNの要素
カラバリ3色、Black・White・Purple。
薄型軽量フラットボディ(厚さ約7.9mm、重さ約146g)。
背面強化ガラス。
手に持つとまず、5インチという大きさながら軽くて薄いことが感じられます。背面を強化ガラスにすることで薄さ軽さと強度を備わせつつ高級感を演出。
ただし難点あり。
指紋が非常に目立ちます。
特に黒と白は、わざとなのか?と思うほどに目立ちます。なぜ防指紋コーティングを施さなかったのか、非常にもったいないところ。多くの人はカバーケースをつける、という想定なのでしょうか。裸使用が基本の人にはこれは悲しい。心遣いという高級感をぜひ!
また、ガラス面の端、縁が凸になっています。
本体幅が結構あるので、片手で握るとき無意識にしっかり持とうとします、すると、この凸が手に当たって痛い。さらに、フラットタイプで背面に丸みがないので、手にしっくりこなくて馴染まず。iphone 5も一枚板のようなデザインですが、本体幅が狭く、端・縁は斜めにカットされているので痛さは感じません。凸にしたのは、テーブルに置いた時ガラス面がテーブルにつかないようにするためでしょうか。
Xperia Z、このデザインを取るか、持ちやすさを取るか。
海外では、Xperia ZとともにXperia ZLという機種も販売されますが、こちらは背面艶なしで丸みあり。
従来のXperiaらしいデザインの流れはZLにあるようです。
同じ5インチ画面ながらZよりコンパクトで上下のベゼルが狭い。持ちやすそうです。
画面の下にある通知ランプが特徴的。
赤いXL、とても氣になります!
(2)画面や画質の美しさの追求によるADVANTAGE
5インチ大画面でFHD、SONY独自の”Reality Display”。
高密度443ppiを実現。
モバイルブラビアエンジン2で人肌はより自然に、カラフルなものはより鮮やかに。
カメラについて。
新しい裏面照射積層型CMOSイメージセンサー”Exmor RS for mobile”でデジタルイメージングがさらに進化。高画質化・高機能化・小型化の両立を実現。メインカメラ 約1310万画素、フロントカメラ 約220万画素。
動画でHDRを実装、逆光でもはっきりとした映像が撮れる。
静止画のシャッターボタンと動画撮影ボタンを同時に画面に表示、切り替えせずに動画を撮影しながらワンタッチで静止画も撮ることができる。
高速連写モード。
撮影シーンを自動で選択してくれるプレミアムおまかせオート。
実際に写真を撮ってみました(デフォルトの7Mにて)。
同じ料理をXperia SXにて撮影↓
Z、12Mにて撮影↓
カメラで氣になったのは、オートフォーカス+タッチ撮影モードで撮影するときのフォーカス位置とピント。タッチしている指からフォーカス位置がずれたり、ピントが合わないままシャッターが切られたりすることが何度かありました。これは、Xperiaシリーズでは従来からよくあったことで、いま私が使っているXperia SXでは、画面につけたまま指を動かしたり画面から離すタイミングを調整したりすることでだいぶ対処できています。ですが、このZではこの調整の仕方ができませんでした。何か良い対処方法があれば、知りたいところです。
(3)さらなる快適さへのINNOVATION
snapdragon S4 Pro(APQ8064)クアッドコアで2GB RAM。これは去年すでに他メーカーで複数機種に見られたスペックで、特に新しさは無し。ROM 16GB。
バッテリーは、スマートフォンではいまや3000mAh以上ないと大容量とは呼べません。持続時間が長ければそれで良いのですけれども。実際にwi-fi接続であれこれ一時間半使ったところ、25%以上の減り具合でした。単純計算すると、フル充電されたところからずっと使い続けて6時間でゼロに達することに。
個人的には、もっとバッテリー容量がほしいですね、バッテリー脱着ができない仕様なのでなおさら容量を確保したくなります。
Xi(下り100Mbps,上り37.5Mbps)、テザリング、IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth4.0、防水防塵、おサイフケータイ&NFC、赤外線通信、ワンセグ(外付けアンテナ)に対応。NOTTVは無し。DLNA、MHL対応。
ちなみにこの会場(ビルの18F@赤坂)では、外付けアンテナ無しでワンセグ受信できました。
最新バージョンのPOBox搭載。キーボードのサイズや位置を好きなように調整できるようになりました。これは便利。
マルチタスク管理として、Recent appsから「全アプリ終了」が可能になりました。ワンタッチで起動中の全アプリを一括終了させ、同時にRecent appsの履歴を全削除してくれます。簡単でありがたいものがXperiaにも登場しました。
かねてより使う人が少なかったであろうTimescapeを今回から撤廃、「Socialife」というアプリに統一。SNSや氣になる情報を一括管理。
専用の卓上ホルダは端末の色に合わせて3種類。本体とともに同梱されているとのことで、うれしい付属品です。
静止画・動画とも綺麗に表示され、小さな文字がしっかり読めました。
一時間半みっちりと触れてみましたが動作は比較的安定、タッチ操作正常。ブラウザやマップ、写真などでのマルチタッチ操作も上々でよく動いてくれました。
ただ、標準ブラウザでもChromeブラウザでも、パソコン版サイトを表示させているときに挙動不審なときが多少ありました。同じことをしても私のGalaxy Note IIでは正常。製品版までに調整をお願いしたいところです。
個人的には紫が好印象、格好良いです。
続いて【 Xperia Tablet Z(SO-03E) 】について。
(以下、略してペリタブZと呼ぶことにします。)
スマートフォンのZと同じように3つのキーワード、「IDENTITY」「ADVANTAGE」「INNOVATION」。
スマホとタブとが統合的に開発されていることを印象づけます。
●IDENTITY・・・世界最薄・日本最軽量で一枚板のようなフラットボディ、Xperiaならではの究極のエンタテインメント体験
●ADVANTAGE・・・画面や画質・音質にもこだわり、WUXGAの”Reality Display”・サラウンド・CMOSセンサー搭載のカメラを採用、ハイクオリティな観る・聴く・撮るを外出先でも実現
●INNOVATION・・・充実かつ高機能、ワンタッチで広がる多彩で滑らかな連携
公式スペック一覧表
SONY mobile公式↓
http://www.sonymobile.co.jp/product/docomo/so-03e/spec/spec.html
ドコモ公式↓
http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/2013/01/22_00_4-7.pdf
3月発売予定。
↓ドコモスマートフォンラウンジ版
↓ブロガーイベント版
こちらはラウンジ版よりイベント版が新しいバージョンになっています。
複数台触れてみましたが、ラウンジ版は動作不安定、イベント版はだいぶ安定していました。ラウンジで触っていたときには「これはまずいな、製品版までに調整頑張ってもらわないと・・・」と思ったのですが、それより新しいバージョンのイベント版では悪くない動きでしたので、まだ望みはあるかな、と感じました。製品版完成までしっかり調整されることを願います。
(1)IDENTITYを際立たせるDESIGNとENTERTAINMENT
カラバリは2種、BlackとWhite。
ペリタブZの背面は2色とも艶なしマット仕上げで、Whiteタイプではほとんど指紋が目立ちません。
Blackタイプは光の加減によって若干指紋が見えます。
画面側は指紋が非常に目立ちます。
軽量強化グラスファイバーをバックパネルに採用、世界最薄約6.9mm(最厚部約7.2mm)・国内最軽量約495gという薄型軽量を実現したフラットボディ。これまでの偏重心はどこへやら。
10インチで500gを切っており、本当に薄くて軽い板を持つ感触でした。スマートフォンのZよりも薄いのには驚きます。非常に大きな魅力です。これなら、常時持ち歩ける氣がしてきます。背面のマット仕上げが綺麗で高級感あり、個人的にはXperia Zの艶々な背面よりペリタブZのマット仕上げが好みです。
裏表両面とも、縁はXperia Zと同じく凸型になっています。
しかし10.1インチという大きさです、スマホのように片手ですっぽり手の中に握り切ることはできませんので、縁の凸部分が手に当たって痛いと感じることはおそらくないと思います。凸が無く全体的にもう少し丸みがあれば、もっと手に馴染みやすくなるとは思いますが。
SONYの技術を結集した、Xperiaならではのメディアアプリケーション「”WALKMAN”、アルバム、ムービー」、さらに「PlayMemories・Music Unlimited・Video Unlimited・Playstation Mobile・電子書籍Reader・mora」といったサービスで多彩なENTARTAINMENT体験を実現。
「Socialife」アプリでSNSや氣になる情報を一括管理。
独自のノートアプリケーションで写真や動画、webを切り取って編集が可能、手書きもOK。
手書きは、まずまずのレスポンスでした。
(2)画面や画質・音質の美しさの追求によるADVANTAGE
WUXGAで高精細、”Reality Display”とブラビアエンジン2で外でも明るく色彩鮮やかで見やすく。
WUXGA(1920×1200)は魅力です。綺麗ですし、文字も読みやすくて捗ります。
S-Forceフロントサラウンド3Dで臨場感をもって。
確かに内蔵スピーカーでサラウンドになりました、タブレットで。特筆するほど良い音が出るわけではありませんが、無いよりは良し。
Xperia Zで採用された裏面照射積層型CMOSイメージセンサー”Exmor RS for mobile”ではなく、裏面照射型CMOSセンサー”Exmor R for mobile”を搭載、メインカメラ 約810万画素、フロントカメラ 約220万画素。
スマホラウンジ版ではカメラが動作不安定なところあり、ブロガーイベント版ではしっかり動作。とはいえ、実際に撮影してみると、やはりタブレットについているカメラだな、という感触であることは否めず。いままでのタブレットよりは少し良いと思います。補助的に使うにはありかもしれません。
(3)さらなる快適さへのINNOVATON
スマートフォンのXperia Zと同じく、snapdragon S4 Pro(APQ8064)クアッドコアで2GB RAM。
ROM 32GB。バッテリーは6000mAh。
Xi(下り100Mbps,上り37.5Mbps)、テザリング、IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth4.0、防水防塵、NFC、ワンセグ、NOTTV対応。おサイフケータイと赤外線通信は無し。DLNA、MHL対応。
One-touch functions
まずは次の動画をご覧いただくととてもわかりやすいと思います。
NFCを使うことで、かざすだけでスムーズな連携を実現。
●One-touch sharing・・・様々な機器とワンタッチでデータを共有
●One-touch listening・・・ワンタッチでワイヤレススピーカーやヘッドセットから音楽を流す
●One-touch backup・・・別売りのパーソナルコンテンツステーションLLS-201へワンタッチで撮影画像を保存、管理
●One-touch mirroring・・・Xperiaで閲覧している画面をワンタッチでテレビに映し出す
また、DLNAを使うことで家庭内の様々な対応機器とワイヤレスでコンテンツ共有が可能。
テレビのリモコン機能。
スモールアプリ機能で、2つのアプリを同時に使用。
メールやwebを閲覧しながら電卓・タイマー・ノートを操作したり、他のアプリを立ち上げながら調べ物をしたりなど、作業が捗ります。
メタルパーツを採用した卓上ホルダを同梱、使い勝手が増します。
イベントからの退場時、おみやげをいただきました。
SONY製のモバイルバッテリー 1.5A 3500mAhと、画面クリーナー。これはうれしい。ありがとうございました!
○○○ まとめ ○○○
●Xperia ZとXperia Tablet Zについて
一生懸命作っていると感じます。第一印象悪くありません。確かに薄く軽く、見た目の格好良さあり、動きもこれまでより良くなってきています。けれども、どこかで見たようなものという範疇を超えず、感動を覚えるような際立った内容ではありませんでした。これはSONYに限ったことではなく、特にスマートフォンにおいては進化が鈍化、行き詰まったように思える状況です。独自性あるもの、驚異的なものを生み出すのは至難の業。
端末をいろいろ触っていくと、使いやすさ使い勝手に対する配慮がまだ行き渡っておらず、バランスがうまくとれていないという印象をだんだん抱くようになります。もったいない。もっと人間に優しく、細やかな心遣いを!
●SONYに期待すること
個人的な欲求としては、Google Glassのような未来を今後は手にしていきたいわけです。思わず目を見張ってしまうような、独創的かつ実用的で使い勝手の良い、デザインに優れたウェアラブル機器など。安定動作、サービスとサポートの充実。そういった刺激と心地良さがSONYから得られる日がくることを心待ちにしております。
Xperiaはこれまで、スマートフォンやタブレットにおいて周回遅れのスペックで進んできましたが、だいぶ周りに追いついてきました。それでもまだ遅れていますけれども。
完全に追いついてはいない中、世界ではスペック競争が終焉を迎え、どのメーカーもだいたい同じスペックという横並び状態。
つい先日、SONY MobileのXperiaプロダクトマネージャーが「スペックの低いエントリーレベルの製品ではソニーらしさを提供できない、今後はミドルからプレミアムスマートフォンの開発を中心に据えていく」という趣旨のことを語ったと報じられました・・・もはやスペックでは差別化ができないにもかかわらず。
また、去年のQ3のスマホ出荷台数における世界シェアランキングで、SONYがSamsung・Appleに次ぐ第三位となりました。Q4ではHuaweiに抜かれ第四位へ。これを受けて、第三位であるならその第三位を維持・極めたい、というようなことをSONYのどなただったか記憶が定かではありませんが最近おっしゃってました。一方、トップ奪還の余地はまだある、というような平井社長の発言もあり。スマートフォンはすでに進化頭打ちの行き詰まり、端末の低価格化がどんどん進んでいきます。果たしてどう戦っていくのか。
やるべき大切なことがあります。SONYグループ内での横連携をどんどん強化し、互換性、セキュリティ、コンテンツやサービス、課金・決済システム、サポートの充実などを図っていつでもどこでもどの機器からでも同じように安心して快適に使えるような環境を整えていく、ということです。コンテンツを豊富にもっているSONYだからこそ、この環境を整える意味があります。
機器の連携ではありますが、統合性を目に見える形で実現している、NFCを用いた"One-touch functions"の流れには期待しています。これが不具合なく安定して動作し、SONYの多様多彩なコンテンツやサービスと強く滑らかに繋がっていけば、道は開かれるのではないか、と期待させられます。
機器の連携、サービスの連携、人と人との連携、などなど。良く繋がれば繋がるほど、深まり広がっていきます。
本当に頑張ってほしいものです。
【 HTC J ISW13HT 】タッチ&トライ
4月21日、KDDIデザイニングスタジオへ行って【ISW13HT】に触れてきました。
HTC初、おサイフ・ワンセグ・赤外線といった日本仕様3種全部入り端末。防水は無し。
この端末のベースとなっているのはHTC One S。
スペック
●外形寸法:約66(W)×132(H)×10(D)mm (最厚部:11.2mm)
●質量:約142g
●ディスプレイ:約4.3インチ、有機EL(qHD)
●CPU:Qualcomm Snapdragon MSM8660A(1.5GHzデュアルコア)
●OS:Android 4.0
●独自UI HTC Sense4.0
●メモリ:内蔵(ROM)16GB、外部 microSD/microSDHC(最大32GB)
●バッテリー容量:1810mAh
●充電時間:AC時 約200分
●連続通話時間:約560分
●連続待受時間:約310時間
●microSIMではなく、通常SIM
●接続端子:microUSB
●インターネット機能:
WiMAX
CDMA
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n (2.4GHz/5GHz)
●カメラ(F値2.0)
メイン:約800万画素 CMOS、裏面照射型
サブ:約130万画素 CMOS
●Bluetooth® ver.4.0 (HSP, HFP, AVRCP, OPP, SPP, PBAP, HID, FTP, PAN)
●テザリング:Wi-Fiテザリング (最大接続8台)
●主なサービス・機能
+WiMAX、テザリング、Eメール(〜@ezweb.ne.jp)、SMS(Cメール)、緊急速報メール、グローバルパスポート(CDMA/GSM/UMTS/GPRS)、GPS、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、auウィジェット、国内通信事業者間で共通化した新しい「絵文字」に対応、ほか。
●発売日:5月下旬以降
●5月8日から発売日までにキャンペーンサイト(http://cp-entry.kddi.com/j/)にて購入を宣言し、発売日から7月31日までににHTC J を購入すると、もれなく「電池パック」と「HTC J 専用ジャケット」をプレゼント。さらに、抽選で500名様にヘッドフォン「Beats Solo」をプレゼント。(ISネットとISフラットに申し込んでいることがキャンペーンの応募条件だそうです。)
●Dropboxと連携、端末を購入してから2年間は25Gバイトのストレージを無料で利用可能
カラバリは黒・白・赤の3色。
黒はマットブラック。高級感を感じず。
イヤホンジャックやUSBポートにキャップがあるのが日本仕様らしいところ。
赤はメタリックレッド。
まあまあ、といったところでしょうか。
個人的にはもっと深い赤だと良かったなあ、と。
↑このように、パネル面は端(四辺)が丸みを帯びており、凸型になっています。
不覚にもベースバンドとカーネルバージョンを撮り損ないました、すいません。
「その他」に入っていることを失念しておりました。
アプリたち。
既に誰かが入れたようなアプリも見受けられますが。
Chrome Betaは入っておらず。
ベンチマークスコアは、Quadrantで4885、AnTuTuBenchmarkで6936という報告がありました。
HTC One Sは4828(Quadrant)、HTC One Xは4712(Quadrant)、と聞いていますので、やはりOne Sとほぼ同じ、ですね。クアッドコアのTegra3であるOne XよりもデュアルコアSnapdragon S4のOne S・ISW13HTがベンチマークは上。
ホーム画面やランチャーなどをいじっている分にはサクサクヌルヌルを感じます。
だがしかし、ここでだまされてはいけません。
ブラウザがレスポンス微妙、マップではストレスを感じるほど。
これはおかしい、と思い、マルチタッチのテストをしてみました。
マルチタッチ
他のアプリでも試してみましたが、どうあがいても2点認識にしかならず。これには衝撃を受けました。いまどき国内メーカー端末でも2点認識などなかなか出会いません。
そこで、設定→ディスプレイとジェスチャーから
↑ここ、HTCジェスチャーにチェックが入っています。ジェスチャー有効。このチェックを外すと、
あらあら、本来は5点認識!
ジェスチャーのチェックを外したあとでは、ブラウザもマップもそれなりに良い動きをしました。明らかに差があります。デフォルトではチェックが入った状態。ただのネタのような機能のために快適さを自ら潰す結果。理解しがたいですね。
これは、元となっている海外版のHTC One Sでも同じと思われます。また、フラグシップ機種となるハイエンドモデルHTC One Xでも同様で、ジェスチャー有効で2点認識、無効で10点認識、とのこと。ここまで違うと別物レベルの差が出そうですね。
●音楽
Beats by Dr.Dre Audioのオーディオ技術を採用、Beats by Dr.Dre urBeats In-Ear Headphonesを付属。
正直、スマホの中では音がいいほうかな、程度の音質。1万円はするイヤホンだ、とスタッフさんが来客者みんなに試聴をすすめていましたが、大したものではありません。
サウンドエンハンサーによるエフェクト、若干の効果あり、くらいですね。
入っていたいろんな曲で試聴してみましたが、驚くような音はこの端末からは出て来ませんでした。少なくとも音質を求めて買う端末ではないな、という印象。
採算合わないしニーズも少ない、ということでBeatsのイヤホン付属を断念することになったHTC。日本で付属する端末が出るのは今回が最初で最後となるでしょう。高価なものでも効果なし。
●カメラ
滑らかで色むらのない写真を目指し、HTC独自のチップセット「imageChip」を搭載。
ホームから約0.7秒でカメラ起動、ピント合わせは約0.2秒。
HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影機能も備える。
綺麗に撮れるほうではないかと思います。簡単に連写できるし、ビデオを録りながら写真も撮れるのはありがたいところ。まずまず。
●ワンセグ
本体からアンテナを伸ばすタイプではありませんでした。
イヤホンをつけていないと視聴不可、という不便な仕様。
おまけ
ブラウザ
↑左上にある「読む」をタップすると
このように読みやすい表示に切り替わります。左上の「フル」をタップすると元の表示に戻ります。
価格は未定、とのこと。
Tegra3ではなくS4搭載なので若干期待したのですが、それでも欲しくなる端末ではありませんでした。感動無し、際立った特徴なし、それなり。良くてもそれなり、そこそこに売れるのみだと思います。
定価で買うには忍びず。買うなら一括0円でしょう。初日からそうなったりするのがauさんのすごいところ(笑)。
日本は重要、日本人の目は厳しい、だから日本で勉強したいのだ、というようなことをHTCは言っていました。ガラパゴス化するだけに終わらず、良いポイントをしっかりと掴んでグローバルに活かしてくれることをただただ祈るばかりです。それができない限り、落ちるのみ。